水がつなぐ舞岡の学び(令和8年10月号)
水がつなぐ舞岡の学び
副校長 勝村 佑輔
先日、舞岡川の遊水池を管理している方から連絡がありました。先日の台風による大雨で、舞岡小学校の隣にある遊水地公園の地下の遊水池がいっぱいになったため、たまった水を数日間かけて放流するので子どもたちに川に近づかないようにしてほしいという話でした。私から放送で子どもたちに伝え、小学校の前の川に降りる所には川に近づかないようにロープが張られました。実際に大雨の際の舞岡川を見ると、水位はかなりぎりぎりのところまで上がっていました。もし遊水池がなかったら、川から水があふれていたかもしれません。舞岡川は昔、たびたび氾濫することがあったようです。普段はあまり意識することのない地下の遊水池ですが、私たちの暮らしや学校を水害から守る、とても大切な役割を果たしていることを改めて感じました。
この遊水地公園の地下にある遊水池は、子どもたちも見学することができます。私も以前、子どもたちと一緒に中に入ったことがありますが、地下にこれほどの場所があるのかと驚くほど、広い空間が広がっています。普段、子どもたちが遊んでいる公園の下に、大雨から地域を守るための大きな施設があることは、実際に見てみると大きな驚きがあります。
舞岡小学校の子どもたちにとって、舞岡川はとても身近な存在です。1年生や個別支援学級では毎年川遊びをしていますし、他の学年でも様々な学習の中で舞岡川と関わっています。生き物を見つけたり、水に触れたり、川の周りの自然を観察したりする舞岡川は、子どもたちにたくさんの学びを与えてくれる場所でもあります。その一方で、大雨のときには全く違った姿を見せます。身近な川だからこそ、自然の楽しさだけでなく、自然のもつ力や地域を守る仕組みについても学ぶことができるのだと思います。
さて、今年度、舞岡小学校は40周年を迎え、現在、記念リーフレットの作成を進めています。そのために昔の様々な記録を調べていると、今まで知らなかった学校の様子がいろいろと分かってきました。その一つが「舞岡湖」です。今では校庭の水はけもかなりよくなりましたが、以前は水はけがとても悪く、大雨が降ると校庭一面に水がたまり、その様子から「舞岡湖」と呼ばれていたそうです。昔の記録をたどることで、学校も地域も様々に変化しながら現在につながっていることを感じます。
現在、6年生は40周年に向けて、「自分たちにも何かできることはないか」と様々な活動を考え、動き始めています。その一つとして計画しているのが、学校にある「じゃぶじゃぶ池」をきれいにしようという取組です。舞岡川、遊水池、かつての「舞岡湖」、そして「じゃぶじゃぶ池」。こうして考えてみると、自然豊かな舞岡小学校は、昔から「水」と深い関わりをもちながら歩んできた学校なのかもしれません。
40周年は、これまでの学校の歩みを振り返る機会であると同時に、舞岡小学校や地域のよさを改めて見つめ、これからにつなげていく機会でもあります。身近なところにある自然や施設、そして昔から受け継がれてきたものには、まだまだ子どもたちの「なぜ?」「どうして?」につながるものがたくさんあります。舞岡ならではの豊かな環境を大切にしながら、これからも子どもたちの学びに生かしていきたいと思います。ご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
