2月1日(土)

 抜けるような真っ青な空の下、綻びかけた梅の蕾がそよ風に揺れています。横浜市総合文化祭「横浜市小学校児童音楽会」の当日を迎えました。

   11月から、寒い早朝,音楽室に集まり、ずっと練習を重ねてきた3年生から6年生まで54名の特別音楽クラブのメンバーたち。一人の欠席者を出すこともなく戸塚駅に集合しました。地下鉄に乗り、桜木町駅へ。そこから徒歩で会場となる神奈川県立音楽堂を目指して紅葉坂を上っていきます。背後には朝日を受けて輝くランドマークタワーが子ども達を見送るようにそびえています。

   3会場に分かれて行われるこの音楽会、音楽堂午前の部に出演するのは9校。出演校のうち、合唱が7校、金管合奏が1校、そして器楽合奏は倉田小だけです。

   他校の友達の澄んだ歌声を鑑賞しながら出番を待ちます。

 「プログラム8番、倉田小学校。」アナウンスの声が流れ、いよいよ本番。来日した有名音楽家達も絶賛する素晴らしい残響を誇る「木のホール」県立音楽堂のステージに登壇します。

   演奏曲目はグスターヴ・ホルスト作曲の組曲「惑星」より『木星(ジュピター)』。二拍子から四拍子そして三拍子、ハ長調からニ長調、変ロ長調へ。目まぐるしく変化する中、全員で気持ちを揃え、演奏を進めていきます。

 コーダ(終章)の途中で曲は大きく盛り上がり、アクセントをつけた打楽器の音で演奏が終わります。

 一瞬の静寂の後、大きな拍手が会場から送られました。

   頬を紅潮させながらも安堵の表情を浮かべる子どもたち。

 どの子の顔も、達成感にあふれ、素敵に輝いて見えました。