6月27日(木)・28日(金)

 梅雨の雲間から太陽が覗いています。5年生は、みんな元気に3台の観光バスに乗り込みました。

 東名の海老名SAでのトイレ休憩の後、バスは富士五湖方面へ向かいます。

 まず、訪れたのは「紅葉台木曽馬牧場」。サラブレッドよりも小さく胴長で足も短い在来種の木曽馬たちが草を食べていました。

 リュックを背負い、「三湖台登山」に出発です。

 1時間ほどのハイキング登山。少し急な坂もありましたが登り切り、山頂付近でお弁当を広げました。「三湖台」の名前の通り西湖・本栖湖・精進湖を望むこの峠、雲の切れ目から西湖の湖面と青木ヶ原の樹海が見えます。

 小雨には見舞われましたが、三湖台を下山し、今度は「鳴沢氷穴」へ。平安初期の貞観6年、富士山の側火山「長尾山」の噴火による溶岩流により形成されたと言われる玄武岩質の溶岩洞穴です。中に入ると、この季節とは思えないひんやりとした空気に包まれます。大木の跡といわれる高さ90cmほどの溶岩トンネルをくぐり進みます。目に飛び込んできたのは、半透明な美しい「氷柱」。大自然が創り出した神秘的な世界に心奪われました。

 続いて青木ヶ原の樹海の中の道路をバスは進み、今度は「富嶽風穴」へ。先の「氷穴」同様、内部は冬の空気の中にいる感覚です。こちらは「氷穴」とは異なる横穴式の洞穴です。昭和の中ほどまで、蛹の成長を抑えるために蚕の繭玉を貯蔵する天然の冷蔵庫としても使われていたそうです。白い氷に覆われた「溶岩池」。青白く光る不思議な「ヒカリゴケ」。「氷穴」のものとは違う形の「氷柱」も素敵でした。

   15時には宿舎となるホテルに到着しました。入館式を済ませた後、部屋で友達と楽しくくつろぎます。

 続いてお楽しみの夕食。美味しくてちょっぴり豪華なバイキング料理にみんな大満足。

 残念ながら雨により、予定していたキャンプファイヤーは出来ずキャンドルファイヤーに。それでも蝋燭の灯に照らされる中、みんなで歌や踊りを十分楽しみました。

   二日目、心配された台風は行き過ぎ、好天に恵まれました。

 朝食後は、心待ちにしていた西湖でのカヌー体験へ。ライフジャケットを着て、オールを持って準備完了。さあ、いよいよ湖面にカヌーを漕ぎ出します。同乗する友達とタイミングを揃えて漕いで行きます。湖面を滑るように進むカヌーは本当に快適そのもの。

 宿に戻って昼食。楽しかったこの2日間、三湖台登山やカヌー体験について会話が盛り上がりました。

 最後の退館式を終え、バスに乗り込んだ子どもたち。とても充実した様子で、笑顔が溢れていました。