6月13日(木)

 6年生が、紫陽花の花が盛りを向かえる古都鎌倉へ社会科見学に出かけました。

 グループ毎に鎌倉駅に降り立った子どもたちは、二の鳥居から、養和2年、頼朝の正室「北条政子」が長男「頼家」懐妊の際、その安産祈願のための参道として造らせたと言われる「段葛」を進んでいきます。水無月の風が道の両側の葉桜を揺らします。

   460mあまり段葛を歩いて、三の鳥居をくぐり、「鶴岡八幡宮」へ。

 八幡宮では、グループの計画に従って境内を巡っていきます。舞殿を過ぎ、61段の大階段を登って行きます。「公暁」が隠れ「実朝」を討ったと言い伝えられる大銀杏の横を過ぎ、本宮に至ります。本宮を外から見学し源平池へと下った各グループは、頼朝の墓へ向かいました。日光の修学旅行で訪れた家康の墓と比べながら古の時代に思いを馳せる子どもたち。

 そこから、三方を山に囲まれた要害の地 鎌倉に通じる数少ない陸路「鎌倉七口」のうち最も険しいと言われる「化粧坂(けわいざか)切り通し」へ向かいます。

 幾多の歴史に彩られた切り通しを越えると目指す「源氏山公園」。頼朝の座像が子どもたちを迎えます。水色・薄紫色・薄桃色。名月院や長谷寺同様、この時期、たくさんの紫陽花がその花色を競っています。

 記念写真を撮った後、お待ちかねの昼食。青空の下、友達と食べるお弁当の味は、格別です。

 源氏山を発って今度は全員で「銭洗弁財天」へ。文治元年巳年、巳の月、巳の日の夜の霊夢に導かれた頼朝が拝し、治世の確立と民心の安寧を得るに至ったと伝えられるこの社。各自、思い思いに願掛けをしました。

 鎌倉のすばらしい史跡の数々を直接巡り、また、グループの友だちと心通わせ協力し合って過ごした一日。楽しい思い出がまたひとつ増えました。