7月4日(木)・5日(金)

 4年生の宿泊体験学習の当日となりました。行先は、市内金沢区にある「横浜市 野島青少年研修センター」。

  「雨になんか負けないぞ!」という意気込みが感じられる子どもたち。2台の観光バスに乗り込み、50分ほどで無事目的地に到着しました。

 雨天ヴァージョンでの最初の活動は「館内フォトラリー」。写真を頼りにセンター内をグループで巡って行きます。館内を知ると共に海に関する色々な展示も観ることができました。

 続いての活動は「プラネタリウムづくり」。コンパスで穴を開けた紙を糊付けし、折り目に沿って組み立てれば小さな小さな「天球」の出来上がり。LED電球を点すと、たくさんの星座が浮かび上がります。

 そして、お弁当タイムの後は「バードコールづくり」。木にドリルで孔を開け、棒状の金属を差し込んで回すときれいな小鳥の鳴き声が出てみんな大喜び。

 4番目の活動は「ちりめんモンスター」。ちりめんじゃこをピンセットでつまみ上げ、ルーペや実体顕微鏡でよく見ると、様々な形の小さな海の生き物たちが。「ポケモン」をゲットするように「チリモン」をゲットし、テープで貼って「チリモン図鑑」を作りました。小さな魚や甲殻類の幼生のゾエアやメガロパ、小さな貝類。中には珍しいタツノオトシゴをゲットできた子も。

 たくさんの活動をしておなかも空いてきました。今度はお楽しみの「野島カレーづくり」。「野島カレー」は摺り下ろしたリンゴとニンニクに加えて隠し味にはチョコレートを用います。ルーも小麦粉を炒めるところから始める本格派。包丁で一生懸命に野菜を切って、お肉を入れてグツグツ煮込みます。おいしそうなカレーの匂いが漂います。どの班もとても上手にできて、みんなおなかいっぱいになりました。

 夜の帳が海辺を包み始めました。雨は上がりましたが風が強いためキャンプファイヤーの代わりにキャンドルファイヤーを行うことになりました。「火の神」の点したキャンドルの灯の周りで歌ったり踊ったり。本当に楽しいひとときを過ごしました。

 二日目

 松の林から朝日が顔を覗かせます。早くから目が覚めた子もいれば、友達に起こされてもまだ半分夢の中の子も。それでも元気に朝の集いへ。爽やかな潮風が頬を撫でる中、ストレッチで体を動かせば、眠かった子もみんなすっきり。

 朝食・退宿式の後は干潟へ。海辺の生き物を観察します。この日は「大潮」。潮が引くのに合わせて干潟がぐんぐん広がっていきます。滑るアオサに気を付けながら干潟に降り、網や熊手や移植ごてを手にして、採集活動。小さな巻貝やヤドカリ、イソギンチャクや色々な種類のカニや魚たちも見つけました。採集した生き物を入れて並べたプラスチックケースが小さな水族館のように見えます。

 盛り上がったのはカニ釣り。スルメをぶら下げた釣り糸をカニの居そうな岩の隙間に垂らします。そして、餌をハサミで挟もうとするカニを釣り上げます。大物を釣り上げることのできた子も。釣り上げたカニたち、最後はみんな海に戻してあげました。 

 センターに戻って野島公園で昼食。最後にバスに乗って倉田小を目指しました。 

 友達と協力し合って様々な活動を進めることができたこの2日間。特に野島という場所柄、海や海の生き物たちに直接触れ、それらを身近に感じることができたのは素晴らしいことでした。4年生にとってとても有意義な宿泊体験学習だったかと思います。