R6.4月19日 (金)

 みなさんこんにちは。今日は、横浜市こども青少年局主催の接続期研修会で「スタートカリキュラム公開研究会」を行いました。本郷台小で10年以上前から取り組んでいる1年生のスタートカリキュラムは、幼稚園・保育園で培った育ちを小学校につなげ、より確かな学びにしていけるように、また、入学当初に安心して自分の居場所を感じられるようにし、わくわくした気持ちをもって自己発揮できるように、そして6年間を通して主体的な学びが行うことができるように、というねらいで行ってきました。66名で30の園から入学してきた子どもたち。1園から一人、という子もたくさんいます。知らない子が多い中で不安があるのは当たり前かもしれませんが、自分で自由に遊びを選んだり、友達とグループゲームをしたり、みんなで手をつないだり触れ合ったりする歌やゲームを取り入れながら、「たのしい!」「みんなでやるとたのしい!」という気持ちが醸成されていきます。園で、みんなで一つのことをやり遂げるうれしさや充実感を経験している子どもたちは、その経験を遊びを通して思い起こし、育ててきた力を発揮することができるのです。いろんな工夫を遊びに取り入れながら毎年行ってきました。こうした遊びは教科にもつながり、サイコロ遊びやおはじき遊びが算数の数の学習につながったり、箱をどれだけ高く積むことができるかゲームなども、高さ比べなどの算数の学習につながります。学校探検で見つけたことを伝えたい、という活動が国語の伝える活動につながったり、文字を書く学習につながったりします。音楽や体育、図工、道徳など、子どもたちの活動がいろんな教科等につながり、興味深く、意欲をもって、楽しく学習を進めることができます。子どもたちのそうした自然な学びの流れを、遊びや活動を通しながら考える思考の流れを、わくわくしながら意欲的に取り組むことで味わう楽しさを大切にして1年生のスタートを作っています。

 たくさんの方に来ていただき、様々な意見をいただきながら、幼稚園や保育園、小学校の先生方で、子どもの学びや育ちをつないでいく話し合いを熱く語り合うことができました。講師の創英大学子ども教育学科教授の大内美智子先生には、「幼児期から小学校低学年は考える根っこを培う時期である」というお話をいただき、子どもの意欲や主体性を引き出す学び方を通して、子どもたちが「いきいき」「わくわく」「やってみたい!」という思いで学んでいた姿を評価していただきました。1年生の子ども達、本当に楽しそうに、にこにこ笑顔で学んでいました。

6年間を貫く主体性を幼児期からしっかりつなぎ、支え、磨いていきたいと思います。

子どもってすごいです!