「なんだし なんだしAGC」というCMが印象的なAGC株式会社(旧・旭硝子)は創業111年で、現在は板ガラスのほか、電子、化学、セラミックスの分野で世界中に製品を供給しています。

 最初に高校の科学技術顧問でもある所長の杉本直樹さんから会社の概要について説明をいただいた後、研究員の方から「研究員の一日」についてのお話を聞き、展示室や図書室を含めて研究所内を見学しました。研究員の方々からは、「探究心と好奇心がある人が研究者に向いている」「皆さんと一緒に世の中をよくしていくことが素材メーカーの仕事」「お客さんのやりたいことを引き出すのも研究員の仕事」というお話があり、第一線で活躍する研究者の姿に触れることができました。見学の後は研究員の方々とのQ&Aが活発に行われ、杉本さんからも「東大や京大でも講義をしておりますが、あの活発さはなかなか無いです」とのお言葉をいただきました。

 今回は昨年に引き続き、羽沢町にある中央研究所を訪問しましたが、来年は弁天橋にあるテクニカルセンターに移り、「協創空間」というコンセプトの新棟を見学させていただけるとのことです。