6年生では、日本の平和や国際平和に対して自分たちのできることを実践するという視点で、日頃から考えていることを作文に書きました。互いに読み合い、自分と同じ考えの友達と話を深めたり、自分がすぐにできることを思いついてみんなに話したりする姿も見られました。磯子公会堂で区小学校代表児童が一堂に会してスピーチコンテストが行われました。学校代表として堂々と自分の考えを伝えることができましたので作文を紹介します。

子どもの手には本を

 私は英語の習い事をしています。そこで、マララさんのスピーチを聞く機会があり、平和について考えてみました。小学生の私には世界の宗教や政治的なことは全く分かりません。まずはマララさんの「武器より一冊の本を下さい」という本を読んでみました。しょうげき的でした。私は学校に通うのが当たり前で、今こうして安心できる環境でスピーチをしています。これは、当たり前の事ではありません。マララさんは暴力と恐怖に満ちた日常を送っていたのです。
私と同じ十一才の時に、テレビ局のいらいを受けて、武装勢力タリバンを批判し、女性教育の必要性や平和をうったえました。そして、十四才の下校途中にタリバンにおそわれ、頭部と首に二発のじゅうだんを受けたといいます。どれ程の恐怖だったことでしょう。


 マララさんは、このそう絶な恐怖体験の後に国連でスピーチをしました。「一人の子ども、一人の教師、一冊の本、そして一本のペン、それで世界を変えられる。教育こそがただ一つの解決策。教育を第一に。」私はこのスピーチを聞いて、とてもシンプルだけど心にひびきました。生まれてから学校にも行けず、ただじゅうを手にしてきた子どもたちが現実にいます。その子どもたちがこの本のタイトル通り、一冊の本を手にする日が一日も早く来て、そして世界中どこで暮らしていても、男女平等に教育を受ける世の中になってほしいです。
 

 遠くはなれた日本にいる私に何ができるのか考えました。まずは自分の意識を変えていくことだと思います。私はこれから、学べることに対して以前より幸福を感じ、学校の勉強だけでなく、いろいろなことに興味をもっていきたいです。そして教養を身につけ、何が正しいか、何が大切かを考えられる人になりたいです。
 

 また、び力ではありますが、これまで以上に行動を起こすことが大切だと考え、今までも募金はいろいろしてきたが、七月二日のマララデーには毎年募金していきたいです。び力はひ力ではありません。小さな一歩でも世界中の人々がその一歩を踏み出すことで、少しずつ世界は変えられると思います。マララデーには世界中の子どもに目を向けて、世界中の子どものことを思い、マララさんの気持ちに寄りそう一日にしていきたいです。