令和3年度 入学式 校長式辞    2021.4.7

 61名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは今日から晴れて寛政中学校の生徒となりました。私たち教職員と2年生・3年生の生徒全員が皆さんの入学を心から歓迎いたします。寛政中学校の一員として、学校の主役として、自らを磨き、地域の力、地域の宝として大きく成長してほしいと願っています。
 先ほど、担任の先生から一人ひとり名前を呼ばれましたが、明るく、元気よく返事をしました。本当に清々しく頼もしく感じました。
 今、世界中で社会的、危機的な局面に対し、私たちは日本の社会と共に、そして世界と力を合わせてこの事態に立ち向かわなければなりません。自分自身、今なすべきことは何かを常に問いかけ、健康であることの大切さを改めて家族で話し合ってほしいと思います。
 希望にあふれた中学校生活のスタートが様々な制限がかかっている今、皆さんは、不安な気持ちだと思います。しかし、61名の皆さんが入学し、総勢196名の寛政中学校の生徒、32名の職員がチーム寛政となり、一丸となって、どんな苦境にあっても耐え、助け合って幾多の壁を乗り越えていきましょう。
 私から皆さんに一つだけお願いがあります。中学校3年間を過ごすにあたって、自分と周りの人の存在を大切にしてほしいということです。その意味として、ぜひ覚えてもらいたい英語の言葉を紹介します。
「Respect Others.」覚えられますか。Respectとは「尊敬する」「大切に思う」という意味です。そして「Others」とは「自分外の人、モノ」という意味です。なので「Respect Others.」で「自分以外の人やものを大切に思いましょう」ということになります。私たちの周りにはいろいろな人たちがいます。人によって興味も違うし、得意なことも違います。例えば、授業中に黒板に書かれたことをノートに写すのも、早く写す人がいれば、時間をかけて写す人もいます。みんなが自分と同じとは限りません。様々な特性・特徴のある人達で成り立っているのが社会であり、学校なのです。たとえ、黒板を写すのに時間がかかったとしても、その人が一生懸命写しているのなら、Respectして応援してほしいのです。その人の立場になって考えることが大事です。そうすることがRespect Others.の第一歩になるのです。
 中学校ではたくさんの友達や先輩、そして先生方との出会いがあります。自分とは違う友達や先生方に出会った時は、この言葉を思い出して、その人のことを理解しようとしてください。周囲の人間を大切にすることは、自分が周りの人から大切な存在として認められることにもつながります。「共に生きる」気持ち、そして「Respect Others.」を心にとめて学校生活を送れるように。熱き教職員全員で応援していきます。様々な良さを発揮できる場と、機会を用意しています。共に生きて中学校生活を大いに楽しみましょう。
 最後になりましたが、ご参列の保護者の皆様、本日は本当におめでとうございます。心からお祝いを申し上げて私の式辞といたします。
 
                          令和3年4月7日  
横浜市立寛政中学校
校 長  森 勝義