自然教室②
2日目は、ホテルで朝食をとった後、バスに乗って白樺湖でカヌー体験と学級レクを行いました。カヌー体験は、乗る前にしっかりと説明を聞き、二人乗りと一人乗りを交互に体験しました。最初はカヌーの操縦に苦戦していましたが、しばらくすると段々コツをつかみ始め、かなりスムーズにカヌーを動かしていました。思いのほか筋力を使う活動だったようですが、生徒たちの多くは「疲れたけど、とても楽しかった!」と話していました。
2クラスがカヌー体験を行っている裏では、残りの2クラスがクラスレクを行いました。
ドロケイやだるまさんの一日、ドッヂビーなど、レク係が中心となり、事前に企画していたレクを、各クラス楽しそうに取り組んでいました。長野の涼しい気候の中で、めいいっぱい体を動かす生徒たちの姿が見られました。
カヌー体験・学級レクが終わり、ホテルに戻って昼食をとった後、生徒たちは駐車場に集まり、ホテルの周辺一帯を舞台とした、班行動でのオリエンテーリングを行いました。気温が上がってきたなか、ルール説明を真剣に聞き、班ごとに回る順番やコースについて作戦を立てました。
ホテル周辺はとても自然豊かで、気温が高い中でも、生徒たちの足取りはとても軽やかでした。とにかく高得点を狙ってひたすら歩き続ける班、景色や気候を楽しみながら歩く班など様々でしたが、ゴール地点に戻ってきた生徒たちは皆やり切った顔をしていました。このオリエンテーリングで、班のメンバーとの絆も深まったことと思います。
オリエンテーリングを終え、食事と入浴を済ませた後、生徒たちはホテル内の広いイベントスペースに集まり、実行委員が計画した学年レクを行いました。学年レクでは、職員と生徒で結成されたユニットによる歌と演奏の発表や、実行委員が火の妖精となって現れたキャンドルファイヤー、全員参加の借り人競争など、自然教室最後の夜を皆で楽しみました。朝から晩まで一日中動きっぱなしだった2日目はさすがの生徒たちも疲労がたまっていたのか、ほとんどの生徒が一日目より早く眠りについていました。
最終日となる3日目、朝食を済ませ、3日間お世話になったホテルの方々に挨拶を終えた後、生徒たちを乗せたバスは最後の体験学習の目的地である鷹山ファミリー牧場に到着しました。牧場やこれから体験することについての説明を受け、2グループに分かれて活動を行いました。トラクター乗車体験では、野菜の気持ちになって、牧場内の道を揺られていました。
乳しぼり体験では、牧場内で飼育されている乳牛の乳を、生徒たちが代わる代わるしぼっていきました。間近で見ると意外と大きく、迫力のある牛に対し、恐る恐る近づく生徒もいれば、まるでその道のプロのような手つきでどんどん乳をしぼっていく生徒もいて、現場は大盛り上がりでした。
トラクター、乳しぼりの体験が終わり、生徒たちは次の体験に移ります。牧場内で採れた食材を使用しての昼食作りです。今回は、ソーセージとバターを手作りしました。ソーセージは、班のメンバーで協力して肉を混ぜ、袋に入れ、腸に詰めて作りました。バターは、一人に一つ、生クリームが入った容器が渡され、5分以上ひたすら振り続けて作りました。ほぼ全てのグループ・生徒が上手に作ることができ、その後自分たちで作ったものを美味しくいただくことができました。
昼食後、生徒たちはバスに乗り込み、帰路につきました。
普段生活している学校から離れ、自然豊かな長野の地で過ごした3日間。様々なことを体験することができました。
今回の自然教室でのたくさんの経験や学びを、これからの学校生活に活かしてほしいと思います。