伝
2月になりました。あっという間に1月が終わったね、と職員室でも口々に話しています。
今日の全校集会では、表彰がもりだくさんでした。
校内では、大盛り上がりで幕を閉じた生徒会企画「東中王」に始まり、人権作文、中学校書写展。
校外では、総合文化祭、アニメーション、昼食メニューコンクール、社会を明るくする運動の作文コンテストなど。
多くの生徒が、様々な場面でその個性を活かし、力をつけていることがよくわかる時間でした。
表彰の終わりに、校長先生から皆さんへ、被災地支援についてのお話も。
当初の予定にはなかったのですが、校長先生の「今このタイミングで伝えたい」という思いから、急きょお話を頂きました。
生徒のみなさんも真剣な表情で聞いてくれていたかと思います。
その後、1学年主任からのお話。
ここまでの全校集会で3年、2年の学年主任の先生からお話を頂き、ラストを締めくくります。
今の中学生に伝えたいことを、楽曲紹介も交えながら熱く語っていただきました。
校長先生からも学年主任の先生からも、「思い」を込めて語っていただきました。
生徒の皆さんに、少しでも伝わっていたらいいなと思います。
人とコミュニケーションをはかる時、「伝えたい」ことをただ「伝える」だけでは「伝わっていない」ことがあります。
かくいう私も、授業では「伝わったかどうか」、「どうやったら伝わるか」を特に意識していますが、それでも100%の生徒に100%の学習内容が「伝わる」ことはありません。
人に「伝える」時、話し方や伝え方を工夫することで、「伝わる」割合はぐっと高まります。
けれども、それで充分かといえば、そうではない。
「伝えたい」ことを「伝える」とき、本当に「伝わる」のは、その人の「思い」ではないかな、と。
これからは、知りたいことは検索すれば教えてくれて、AIがまるで会話をするように答えてくれる世界。
知識がどれだけ示されたとしても、それらを使うのはやはり我々人間であって、どんな未来を思い描くかは、われわれ人間の「思い」ひとつです。
どうか、これからの時代を生きる生徒の皆さんには、自分の「思い」をもつことを忘れないでほしいと思います。
…おふたりの思いのこもったお話を聞き、ついつい私も伝えたいことを伝えてしまいました。すみません。苦笑。
全校集会の最後は、3年生の発表「打楽器のための小品」。手拍子で「思い」のそろった演奏、ありがとうございました。