令和5年度 学校だより 3月号
感謝を言葉に
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校長 今野 敏晴 |
3月9日は、ありがとうの日。3月9日が、さん(3)きゅー(9)、つまり英語の「サンキュー」の語呂合わせになることから制定された記念日です。学校は、常に多くの方々に支えていただいて成り立っていることを改めて感じています。その思いに応えられるような学校であったか、一人ひとりに行き届いた支援ができていたか、今一度振り返りながら次年度に向かって進んでいきたいと思います。
本校では、社会を明るくする運動の標語を子どもたちに募集し、学校運営協議会のメンバーに優秀作品を選んでいただいています。2月5日の朝会で表彰しました。大正地区社会福祉協議会 会長である萩谷邦明さんに選んでいただいたのは、「ありがとう かんしゃの気持ち 声にだす」です。「大正地区社協だより」ができあがるといつもわざわざ、校長室まで持ってきてくれる萩谷さん、顔と顔を合わせ、感謝の気持ちを伝えることが大事と言っていました。
「ありがとう」のほかにも感謝の気持ちを表す言葉はたくさんあります。「感謝しています」「おかげ様で」「助かりました」「お世話になりました」「お手数をおかけしました」・・・・。「ごちそうさま」も感謝を伝える言葉の一つです。普段あまり使わないかもしれませんが、「〇〇さんには、足を向けて寝られません」などという言い方もあります。普段は照れくさくて言えないという人も多いかもしれませんが、少しの勇気をもって伝えていくことが大切です。まずは、当たり前にしてもらっていることを当たり前と思わずに「ありがとう」を素直に言えることです。「ありがとう」を言うことが習慣づくと、相手の自分に対する態度、そして、何より自分自身の相手に向き合う姿勢が変わってくると思うのです。感謝の言葉がコミュニケーションを円滑にし、良い連鎖を生み出していきます。
「ありがとう」の言葉は、行為を受け取った相手からの感謝の言葉です。言われてうれしい言葉ですが、常にその言葉が返ってくるとは限りません。人に喜ばれることをしたい、困っている人を助けたい、自分の役割を果たしたいなど、自分のやっていることは自分が納得していたり、満足していたりすることが基本です。何かをするときに常に見返りを求めると、かえって自分の気持ちがつらくなります。「〇〇してあげたのに」何も言ってくれない。だから、あの人には、してあげない、ではなく、自分からの発信を続けていくことで、やがて相手にも気持ちが伝わってくると思います。「人にかけた情は水に流せ。人から受けた恩は石に刻め」という格言があります。見返りを求めず、そして、感謝の心は内に秘めるのではなく、しっかりと言葉で相手に伝えていく。たった一言の「ありがとう」が、自分も相手の心も豊かにしていきます。小雀小学校が、「ありがとう」があふれる学校であってほしいと思っています。
3月19日には、83名の6年生が「卒業生」として巣立っていきます。
卒業生と保護者の皆様に心からお祝い申し上げるとともに、子どもたちへの
指導・支援にかかわってくれた多くの方々へ厚くお礼申し上げます。また、
他の学年の子どもたちも1年間の総まとめに取り組んでいます。3月は、進学
・進級への大切な時期、ご協力・ご支援のほどよろしくお願いいたします。
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登録日: 2021年9月22日 /
更新日: 2021年9月22日