4年生にとって初めての宿泊体験学習が無事に終わりました。

 9月から各クラスの推進委員児童を中心に、全員がしおり、キャンドルファイヤー、式典の3つの実行委員に分かれ、活動づくりを行ってきました。自分たちで作ったしおり、自分たちで考えたキャンドルファイヤーの流れ、スローガンやテーマソング、どれも子どもたちの思いがこもったものになりました。
 どのクラスでも教室の黒板に高尾までのカウントダウンが書かれ、一日いちにち、子どもたちの期待が膨らんでいくのを感じました。
 
 迎えた当日。1日目は天気・気温に恵まれました。出発式でテーマソングを歌う子どもたちの声も元気よく校庭に響きました。渋滞に巻き込まれましたが、バスの中では音楽で習った「もみじ」の合唱を子どもたちが歌い出したり、ダムについてバスガイドやクイズをするクラスもあり、行程通りいかないながらも工夫して楽しんでいました。
 ようやく到着した高尾山は紅葉シーズンということもあり、観光客で大混雑でした。ケーブルカーの中もすし詰め状態でしたが、皆静かに乗車しておりました。山道を歩く時も、行き交う登山客に「こんにちは。」と挨拶をする子、グループの友達に「がんばれ。」と声をかける子のすがたが見られました。1時間歩き続け、山頂に付いた時には子どもたちから歓声が上がりました。赤や黄色に染まる山々の景色にしばし時間を忘れて見入っている子もおりました。
 
 その後は、とにかく遅れた時間を取り戻すべく、様々な活動の時間を調整しながら、宿舎での活動を行いました。何と言っても子どもたちの笑顔があふれたのがキャンドルファイヤーでした。現れた火の精に歓声が上がったり、司会の掛け声に全員が答えたり、有志のダンスの発表を手拍子で支えたり、学年で一つになろう、という子どもたちの思いが伝わってきました。
 
 2日目は、時間通り活動を行うことができました。社会科で学習したことを検証すべく、宮ケ瀬ダムを訪れたり、伝統工芸に触れたりと盛りだくさんの2日間でした。
 今回の宿泊体験学習を通して、「臨機応変に行動する対応力」「互いを認め合い、支え合う気持ち」が子どもたちの姿から見られたことが大きな成果だと感じています。日頃の学校生活でも自分で考えて行動する力、他人を思いやる気持ちを大切にできるよう指導してまいります。