中休みが終わって、

みんなが教室に戻っていくとき、

一人の子どもが、目を潤ませて歩いていました。

「何かあったの?」

と、声をかけると、

「係がうまくいかなくて、反省してるんです。」

という返事でした。

その学年の先生に、状況を話して

様子を見てもらいました。

 

放課後にその先生から、様子を聞きました。

その子のクラスでは、休み時間に、

クラスレクをしていたそうです。

その子は、レク係でした。

今日は、バナナおにをしようとしていたのですが、

その場のみんなの意見で、

急遽、こおりおにに変更しました。

しかし、急に変えたので、

みんな、ルールを混同してしまって、

うまくいかなかったのだそうです。

みんなをまとめようと、頑張ったのに、

うまくいかなくて、それで、

休み時間の外遊びの帰りに、

目を潤ませて歩いていたのでした。

でも、話はそこで終わりません。

その子は、友達と、

どうしてうまくいかなかったのか考え、

「今度、レクを決めるときには、

 アンケートを取って、事前にみんなの意見を聞く」

という解決方法を見つけていたのです。

 

学校は、うまくいくことで自信をつける場でもありますが、

困難に直面して、乗り越える力をつける場でもあります。

 

友達と見つけた方法が成功して、

次回のクラスレクは、

その子にとっても、クラスにとっても

充実したものになりますように

と、遠くから、応援したいと思いました。