江戸しぐさ
前期期末試験も先週無事に終わりました。前期は6月からの分散登校に始まり、学校生活でも3密を回避するために様々な取り組みを行ってきました。
皆さんは新しい生活様式を一人ひとりがしっかりと受け止めて今日まで生活してきました。
本当に皆さんの生活態度には頭が下がります。何一つ愚痴を言うこともなく、みんなで協力してやってきました。一人ひとりのコロナに対する意識の高さ、助け合う気持ちは素晴らしいです。ありがとうございました。
さて、いよいよ待ちに待った学校行事、寛政祭や体育祭を迎えようとしています。
そこでクラスや、縦割りの活動でぜひ、実践してほしいことがあります。
皆さんは「江戸しぐさ」という言葉を聞いたことはないでしょうか。江戸の商人から伝わる、様々なしぐさを総称したもので、習慣づけられた癖のような行動です。
「傘かしげ」
これは雨の日、傘をさして狭い道を歩いていると向こうから人がやってきて行違う、そんなときに相手にしずくが落ちないように傘を傾けるというしぐさです。
「肩引き」
これは道で人とすれ違う時、外側の肩を引き寄せてからだを斜めにしてすれ違うこと。
「七三の道」
これは道の真ん中を歩かず、端の3割を歩いて、残り7割は他の人ために空けておくこと。
「うかつあやまり」
これはこちらに非がなくても「こちらがうかつでした」と謝ることでその場の雰囲気をよく保つこと。
「おはようにはおはよう」
これは挨拶されたら挨拶をかえすということ。
「陰徳善事(いんとくぜんじ)」
これは人が見ていなくても、善い行いをしましょうということ。例えばごみが落ちていたら拾ってごみ箱に捨てるとか、こうした陰徳を積んでいれば、いつかは誰かが気づき、評価につながります。同時に自分の人間性が高まっていくことです。
寛政祭や体育祭で、仲間と協力していろいろな作業や練習をしていくと思います。
ぜひ、「江戸しぐさ」を思い出して、実践してみてください。そうすればきっとその場が明るくなり、温かな空気に包まれていくと思います。
「傘かしげ」
「肩引き」
「七三の道」
「うかつあやまり」
「おはようにはおはよう」
「陰徳善事」
今日からやってみてください。
