学校保健委員会~リフレーミング~
12月になると、3年生は卒業後の進路にむけての動きが本格化してきます。
志望校の決定はもちろんのこと、多くが入試対策に本腰を入れて、学校内外問わず学習にはげんでいます。
公立高校を受検する生徒にとって、入試を乗り越えるハードルのひとつが、面接の際の参考資料とする「面接シート」です。
高校の志望理由にはじまり、中学校生活を振り返って「どのような意欲で学習(その他の)活動に取り組んだか」等を記入します。
中でも生徒たちが割と苦戦するのが、最後の質問「あなたのよいところを教えてください」。
いくら入試とはいえ、「私はここがイケてます!」と書くのは、思春期真っただ中の中学生にとっては気恥ずかしさもあると思います(私は当時、全く書けませんでした…)。
そんな3年生にとっても、今日の学校保健委員会の講演は役に立ったかもしれません。「リフレーミング」についての講演でした。
今回も感染対策のため、各教室へTV放送を使っての講演。放送室には今日まで準備をしてくれた保健委員会のみなさんです。
「リフレーミング」とは『フレーム』を変えて見ること。
これを習慣化することで、メンタルヘルスの安定や、自信がついたり、相手に対しての苦手意識が弱まる等の効果があります。
「あなたの長所を挙げてみよう」だと手が進まない生徒も、リフレーミングの題材のために「あなたの短所を挙げてみよう」と投げかけると、手が進みます。
生徒同士でリフレーミング。言われる側は、自分の短所を良い言葉に置き換えて声をかけてもらえるので楽しそうでした。
いくつか例を紹介すると・・・
「頑固」→「信念がある」
「いいかげん」→「寛大な」
「気が散りやすい」→「いろいろなことに興味をもつ」
「口が悪い」→「素直」
「興奮しやすい」→「元気が良く情熱的」
などなど。いかがでしょうか??
大人からみると生徒たちには良いところがたくさんあるのですが、当の本人はなかなか気づけません。
生徒たちは、これからもっと成長していく年代です。しかし、苦しくて苦しくて心が折れてしまうくらいなら、
今のありのままの自分を認め、「フレーム」を変えて自分を見つめ、心の安定を図ることも、生徒のみなさんには
試してみてもらえたらと思います。