現代文Bの授業を紹介します。今年度、本校では現代文Bという科目が3講座開講されています。現代文Bは、週4時間の科目です。(尚、新教育課程では文学国語という科目や教養現代文という科目に、現代文Bの内容が移行します。)
横浜総合高校では、生徒一人ひとりが時間割を考えて、科目登録をします。例えば、7-8時間目に開講している現代文Bの教室には、Ⅰ部、Ⅱ部、Ⅲ部の生徒がいて、二年次、三年次、四年次以上の生徒がいます。部や年次が異なる生徒たちが一緒に学んでいます。中学校までのクラス単位の授業とは違った雰囲気です。
教科書掲載の文章をもとに授業が進められます。随筆、評論、小説、詩歌などを学習しています。
前期の授業では、茂木健一郎、鷲田清一といった入試でもよく取り上げられる筆者の評論等、高校の国語では定番の小説となっている中島敦の山月記などを学習しました。
山月記の作者である中島敦を紹介する時には神奈川近代文学館の資料を利用して、作者についても知ることができました。後期の授業では夏目漱石の紹介をする時に、神奈川近代文学館の資料を利用する予定です。
現在は、教科書に掲載されている評論(岩井克人「未来世代の責任」)を用いた学習をしています。もともとこの文章は、新聞に掲載されていたものです。経済学と環境問題が話題となっており、初めて読んだ時にはとても難しい文章だと感じた生徒も多かったようです。段落ごとに言葉や内容を確認していくと、少しずつ書かれている内容や筆者の主張を読み取ることができるようになっていきます。文章の内容を確認したあとには、生徒一人ひとりが考える「未来世代への責任」を原稿用紙に書く学習をしていきます。
高等学校の国語の学習を通して、文章に書かれている内容を読み取り、その上で自分自身の考えをもち、それを表現することができるようになっていってほしいと思います。
国語科現代文B授業担当