11月(月)19(金) 公開授業週間

 

 昨年に引き続き新型コロナウイルスの影響から校内の教職員限定となりましたが、後期の公開授業週間が実施されました。

 授業を見学した後はお互いに情報交換を行い、教員の授業力向上にもつながっています。

STEAM教育等の各教科等横断的な学習にも試行錯誤しながら取り組む教員もいます。その中の一つとして、地歴公民科(地理A)と理科(地学基礎)による授業をご紹介します。

 

〇テーマ:地震・津波と防災

 

〇地理A担当教員の話

 東日本大震災を覚えている(知っている)生徒が減ってきています。授業で話をしても何か自分たちには関係のないことと感じている生徒がいるという事実に、このままでいいのだろうかと不安になりました。生徒たちがより身近に自分事として捉えることが出来るような授業が出来ないかと思い、地学基礎の授業と上手く融合したものが作れるのではないだろうかということで授業を考え始めました。

 

 

 

 

 

〇地学基礎担当教員の話

 「防災」は、日本人が生活するうえで、とても重要であり、長年の課題でもあります。「防災」は、地理的なところや科学的なところだけではなく、多くの目線から考えなければいけない課題です。今回の研究授業では、まず科学的な目線から地震等のメカニズムを教えることで、地震の危険性、さらには関東圏の危険度を 伝えることが1番重要と考えました。そうすることで、防災を学ばなければいけ ない理由の具体性が出ると思ったからです。さらにその知識を利用し、防災教育に生かすこ とで、実際に横浜に巨大地震が起きた時の対応・リアリティが生まれ、より深い学びとなると考えました。

 

 授業後は、授業者と見学者による研究協議を行いました。 通常は研究授業の後に研究協議の時間を取り授業者と参加者で情報共有を行います。しかし本校は三部制ということがあり、なかなかその時間を取ることが難しい現状があります。 教科横断型授業というチャレンジに対して意見交換をしないのはもったいないと考えた教員が声を上げ、研究協議をリードしてくれました。

 

〇参加者のコメント

  • 研究協議と聞くとハードルが高いですが、今回のような形式であれば気軽に参加することができ、教科だけでなく、他教科の先生方との共有も簡単にできると思いました。

  • このような研究協議の形式が定着していくと授業力の向上はもちろん、教科だけでなく他の業務でも連携がしやすくなったり、風通しのよい魅力的な学校に近づいていくのではないかと思います。

 

〇授業者のコメント

  • 究協議では、多くの先生方に多くのふせんを記入してもらい感謝です。授業のよかった点や改善点をその場で確認することができ、すぐに授業の振り返りができることが最大のメリットだと感じました。授業者が気付かなかったことを指摘していただき、すぐに授業で実践することができました。

  • 最後の研究協議では、自分たちでだけではできない振り返り等ができたので次の授業へ活かし方が明確になりました。

 このように生徒のみなさんに興味を持って授業に取り組み主体的に学んでもらえるよう、横総では教員同士でお互いを高めあっています。横総は選択科目が多いので「どのような授業があるのか」が魅力の一つですが、「どのようにやるのか」も魅力の一つです。