12月2日から13日まで、人権週間でした。今年度は、「障がい理解」をテーマに、「人権」とは何か、みんなが安心して過ごせる学校・社会をつくるためにできることは何かを、体験や講演を通して考えました。職員室前の廊下に体験の内容や振り返りが掲示してあります。

○1・2年生・個別支援学級「ボッチャ体験」

 1・2年生と個別支援学級は、ボッチャ体験をしました。事前にボッチャでパリパラリンピックを目指して練習している方のビデオを見て、ボッチャのルールやサポートの仕方、やりがいなどを知ることができました。実際に体験をしてみて、「投げる力の強さに関係なく楽しめるスポーツだった。」「遠くまで玉を投げる必要がなくて、だれでも楽しめてよかった。」「しょうがいがあってもなくても楽しめるのがパラスポーツのよいところだと分かった。」などの感想をもつことができました。体験を通して、皆が同じように参加できて、だれでも一緒に楽しめるスポーツがあることを学ぶことができました。

ボッチャ体験の様子 ボッチャ体験の様子

 

○3・4年生「盲導犬講演会」

3・4年生は、盲導犬について、盲導犬ユーザーの方の話を聞いたり、実際に盲導犬と歩く姿を見たりして学びました。子どもたちは、盲導犬ユーザーの方の話を興味津々に聞いていました。家でずっと過ごしているわけではなく、他の人と同じように、買い物や病院、飲食店に行くことを知り、「自分たちと変わらないんだ。」と感じることができました。他にも、「障がいがあったり、何かできないことがあったりしても、それは決して悪いことではない。」「目が見えない人も安心して暮らせるように、まず自分たちから助け合っていきたい。」という感想がありました。今回の経験から、「だれもが安心して過ごせる」ようにするために、自分にできることは何か、考えるきっかけになりました。

盲導犬講演会の様子 盲導犬講演会の様子

 

○5・6年生「ブラインドサッカー選手のオンライン授業(体験型ダイバーシティ教育プログラム『スポ育』)」

5・6年生は、ブラインドサッカーの選手からオンラインで話を聞いたり、目が見えない生活を体験したりしました。目隠しをして名前や記号を書く体験では、目が見えない中で文字を書く難しさを感じる一方で、工夫をすれば視覚障がいがあっても意外とできることがあるということを学びました。後半は、ペアになって目隠しをしている人に声をかけて体操の仕方を教えたり、視覚障がい者のサポートについて班で話し合ったりして、障がいのある人とのかかわりについて学びました。子どもたちは、「自分にできることで少しでも手助けできることがあればしたい。」と振り返っていました。障がいの有無に関わらず、いろんなことにチャレンジしたり、助け合ったりする気持ちをもつことが大切だと学ぶことができました。

視覚障がい体験の様子 視覚障がい体験の様子