学校長あいさつ
令和7年度もよろしくお願いします
校長 西山 雅人
令和7(2025)年4月、港南台第一中学校は開校から半世紀、創立50周年の区切りを経て次の50年、そしてその先の未来に向けて一歩を踏み出しました。子ども達のチカラが、どのような学校に進化させていくのか、どのような歴史と伝統を創り上げていくのか、これからがとても楽しみです。さて、次の50年の礎となる半世紀の歴史を振り返った時、いかに港南台第一中学校が地域から大切にされてきたか、とてもよく分かりました。今回はそれを物語るエピソードをひとつ、ご紹介します。創立50周年記念事業のオープニングイベントとしてFMラジオの日曜日の番組内で「一中の校歌」を流がしていただきました。この番組は、最初に学校紹介、次に卒業生や地域・学校関係者の方からのメールやメッセージの紹介、そして校歌が流れ、最後にまたメールやメッセージという構成です。そこで私は番組制作会社の方と、結構な時間をかけ、何度かやり取りしながら学校紹介の内容を考えました。制作会社の方に仕上げていただいた学校紹介文は、とても素晴らしい仕上がりで、プロの凄さを実感することもできました。そして、放送当日・・・なんと、私と制作会社の方とが苦労して作った紹介文は、一言も一文字も紹介されることなく放送は終了したのでした。翌日、製作会社の方や番組スタッフから「校長先生、学校紹介できずにスミマセンでした。実は、番組始まって以来、これまでにないほどのたくさんのメールやメッセージが卒業生、特に地域の方々から届きました。ひとつでも多く番組内で紹介したかったので学校紹介文はカットしました」という連絡がありました。また、「数の多さももちろんですけど、メッセージの内容から港南台第一中学校が地域の方から、とても大切にされている学校だということを強く感じました」という、ちょっぴり残念な、でも、とてもうれしいお話を伺うことができました。港南台第一中学校が、港南台の地域の方々から信頼され、愛され、大切にされている学校だということを、あらため実感した出来事でした。ただ、この信頼は50年間、代々の先輩方が築いてきた財産と言えます。次の50年に向けては、これまでの財産に甘えることなく、これまで以上に地域に信頼され、愛され、大切にしていただける、新たな学校創りを主役である子ども達を中心として、日々の教育活動に取り組んで参ります。あらためまして今年一年、どうぞよろしくお願いいたします。