広げよう(令和6年4月号)
広げよう
校 長 田中 秋人
様々な花の色が景色に加わって、新しい春の訪れを告げています。入学、進級した子どもたちは、人との新たなかかわりへの希望と期待を胸に抱いて、今日を迎えたのではないかと想像しています。この新たな年度をむかえる、希望と期待を大切にして、子どもたちの成長を支えていきたいと強く感じています。本校では、令和5年度の3月に58名が卒業し、令和6年度に新たに65名の新1年生が入学しました。今年度は、全校児童387名です。学級数は、個別支援級3学級、1、3、5、6年生が2学級、 2、4年生が3学級の計17学級となります。学級数は大きくは変わらず落ち着いた雰囲気の中で 令和6年度の舞岡小学校が動き始めました。
さて、私が舞岡小学校に着任して3回目の春を迎えようしています。この2年間を振り返ってみると、舞岡川をはじめとする豊かな自然環境の中、学習や日々の生活に対して、前向きにそして楽しそうに取り組める子どもたち、本校の学校教育を理解してくださり協力的な保護者の方々、子どもたちだけでなく学校の教育活動全体を温かく支えてくださる地域の方々、温かな人々に日々の生活の中見守られている学校だということを実感しています。この子どもたちを見守る環境を生かし、どのようにすれば舞岡小学校の子どもたちがより健やかに成長できるのか、また地域とともに歩む学校を実現するためには何が必要か、そして何より学校教育目標の「見つめ、認め、ともに生きる」を実現するにはどうすればよいのかということを令和5年度末に職員と話をしました。その話し合いの中ででてきた「広げよう」をキーワードに令和6年度の教育活動を進めていこうと考えています。
この「広げよう」の中には、様々な意味が込められています。子どもへの学校からの願いとして、友達から声をかけられるのを待つのではなく、自ら声をかけて友達の輪を広げよう。得意なものだけでなく、苦手なものにも率先して取り組み、学習の興味関心を広げよう。運動や生活を見直し、自分の健康に対する考え方を広げよう等です。また保護者の方々にもぜひこの広げようを意識していただければと感じています。気心が知れた保護者だけでなく、多様な保護者の考え方を理解し、保護者同士の関係を広げることが多様な価値観を認めていくことにつながると思います。今年度から地域学校協働本部(愛称:まいぴークラブ)も始動します。ぜひ新しい関係をつくる一助になれば幸いです。地域の皆様にも、舞岡小学校の学校教育活動についての理解を今まで以上に広げていただければと願っています。
学校、保護者、地域のそれぞれの立場で「広げよう」を意識し、子どもにかかわっていくことで更によりよい舞岡小学校になっていくと思います。子どもの未来を広げるために保護者の皆様、地域の皆様と協力し、舞岡小学校職員一同、目標実現のためがんばってまいります。令和6年度もどうぞご支援、ご協力をお願い申し上げます。