先月、卒業式の頃に開花し始めた桜の花。入学式を迎える今、薄桃色の花びらが散るとともに、新緑の葉が芽吹いてきました。この光景を見ると、春が別れと出会いの季節であることを、あらためて実感します。

私は、この4月から、横浜市立北方小学校第34代校長の任を受けました。前任校で6年間勤務した後の久しぶりの異動、初めての中区の学校での勤務となります。これから先どのような出会いが待っているかと思うと、心が踊ります。どうぞよろしくお願いいたします。

昨年度、本校は創立150周年の節目を迎えました。現在に至るこれまでを、未来へとつなげる節目でした。未来へとつなげていくからこそ、学校教育目標を「笑顔とやさしさがあふれる北方の子」から「笑顔とやさしさをつなげていく北方の子」へと変えました。本校の子どもたちならではの「笑顔とやさしさ」を社会に広げ、よりよい社会を創っていく、主体的に関わる子どもを育むことを願いました。「笑顔とやさしさ」で互いの心を響き合わせ、深いつながりをつくる子どもを育むことを願いました。学校にとって、教育目標を変えるということは大きな決断です。大きな決断をして次の新しいステージを歩み始めるこのときに着任したことに、私は身が引き締まる思いです。北方小学校の子どもたちならではの「笑顔とやさしさ」とは何か、何にどのように「つなげていく」のか、子どもたちとの日々の生活を重ねながら追究していきたいと思います。

令和5年度。新しい出会い、心動かされる出会いの数々が、子どもたちを待っています。入学する1年生。進級する2・3・4・5・6年生。一つひとつの出会いが、互いの成長の響き合いを生みます。どんな響き合いが生まれるのか、とても楽しみです。同時に、かけがえのない響き合いとなるように教育活動を営む、私の、私たち職員の使命を強く感じています。

職員一同、子どもたちの豊かな響き合いを生み出すために、心と力を尽くしてまいります。150年間の伝統を受け継ぎ、これからも大切にし、更に大きくふくらませていきます。そして、学校教育目標「笑顔とやさしさをつなげていく北方の子」の実現に向けて、“学校・家庭・地域とつながり合いながら歩んでいきたいと思っております。今年度も引き続き、ご家庭・地域の皆様のご理解・ご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

 

あらためて、心よりお祝い申し上げます。

 

       ご入学・ご進級おめでとうございます。