「しもんの教えて盲学校」みなさまお待たせしました。第2回目のゲストはこちら! 教務主任 吉木先生  専攻科 磯先生 技能員 せきのさん

「教えて先生たちのみえる世界」 しもん: みなさん、こんにちは!実は、この横浜市盲には視覚に障害がある先生方もいるんです!知ってましたか?今日はそれぞれの先生方の見え方や、日頃の生活で困った事、失敗してしまった事などいろいろ聞いていきたいと思います! 今日はなんと、しもんの部屋にみゆきとまちこも遊びにきてくれているよ。 みゆき: みゆきです!この3にんで集まるのは久しぶりだね! まちこ: みなさんこんにちは。まちこです!  しもん: 二人のお話も聞きたいな!

「教えて吉木先生のしもんの見え方」吉木:みなさん、こんにちは!!私は緑内障です。見え方は視界の真ん中に4本光の線が入っている様な感じです。左眼は見えません。ですので、右眼で見ているのですが、ご覧の通り真ん中は見えないないので、外側で見ています。外側も少しぼやけていますね。 しもん:ぴぴ~!!!これは本当に眩しそうですね~!! 困る事もたくさんあるんじゃないですか? 

よしき:そうなんです~!見た目ではこれらの野菜の違いが分からず、手に取って確認したくても、このコロナ禍では難しいので、買い物に行く時は毎回ドキドキしてます!香りを確認出来ればわかるんだけどな~・・・ しもんには違いがわかりますか?  しもん:難しいな、出川先生に聞いてみよう。  セロリの画像・パセリの画像・パクチーの画像・小松菜の画像・ほうれん草の画像。すべて緑の葉っぱ野菜。

しもん:それでは、逆に見え辛いことで、日ごろ工夫されていることはありますか?  よしき:そうですね!例えば、白いお洋服のような汚れが目立ってしまうものは着ない事ですね。汚れてしまっても気づけないので、自分では絶対に買わないですね。 しもん: なるほど!

よしき:あとはマイ拡大読書器も持っています。授業や会議なんかにも持ち運び出来て、とっても便利なんですよ!  なんとこの読書器はたためますよ!(よしき先生が折りたたみできる拡大読書器を持っている画像) しもん: なるほど!見え辛い中でも、そのように工夫していらっしゃるんですね。 よしき先生のきちょうなお話、とっても勉強になりました。 ありがとうございました!

「教えていそ先生のしもんの見え方」いそ:みなさん、こんにちは!!私はレーベル病です。見え方としては、周りは見えるのですが、真ん中が霧に包まれたような感じで見えにくいです。 しもん:ぴぴ~!!!これじゃ、しもんの顔が全くわからない!! 人に識別は難しそうですね!

いそ:そうなんです~!街で知り合いに手を振られて、話しかけられても誰だか分らないのに話を合わせて会話をしています・・・あとは、良くガラスのドアなんかにぶつかってしまうかな。 いそ先生を呼ぶ人:いそせんせ~  いそ: あ!こんにちわ~! いその心の声:えっと、だれだっけ?

しもん:それでは、逆に見え辛い事で日ごろ工夫されている事はありますか? いそ: そうですね。例えば、パソコンの字を大きくしたり、あとはルーペを活用して書類や教科書なんかをみていますよ。 しもん:なるほど~痛い事があったりしても、めげずに様々な工夫して頑張っていらっしゃるんですね!磯先生の貴重なお話、とっても勉強になりました! ありがとうございました!

「ちなみにふたりはどんな見え方?」みゆき:私は、むすいしょうたいがんです。モノを大きく写す水晶体がないの。だから虫眼鏡を使って文字を見ているの。しもんが水色で、点字ブロックが黄色で黒い何かを持っているの分かるけど、しもんのお顔を良く見えないんだ。 まちこ:私は、網膜色素変性症です。見え方としては、周りは暗く、真ん中はチカチカしていて、見えにくいです。わかりやすく言えば、砂嵐の中にいるみたいに見えるの! みゆきとまちこそれぞれのしもんの見え方の画像2枚。

「ふたりの必需品は?」 みゆき:じゃ~ん 単眼鏡!これで、駅の掲示板や標識も確認出来るの!(みゆきの単眼鏡の画像) まちこ:私は絶対にこれ!!!   まちこの3点セット~! これで、周りに聞かれずに メモが取れるの! ①携帯 ②ワイヤレスイヤホン ③ワイヤレスキーボード

「教えてせきのさんのしもんの見え方」せきの:みなさん、こんにちは!私は先天性のがんしんです。見え方としてはすごくぼやけているのですが、対象に近づけばだんだん輪郭なんかがはっきり見えてくる感じです。しもん:ぴぴ~!これじゃ、しもんの顔はおろか何者かも認識できない! これだとおそうじの時、ゴミを見つけにくそうだけど。

せきの:そうなんです。こんな姿勢ばかりなので、肩も腰もバキバキです。 しもん:これは、しもんがしっかり指圧してほぐしてあげなければ!

しもん:それでは、逆に見え辛い事で日ごろ工夫されている事はありますか? せきの:わたしの必需品はこの弱視用メガネです! ものを書いたり、読んだりするときに使うんですよ。なんかかっこいいでしょ?(せきのさんの弱視用メガネの画像とそのメガネをかけてモノを書いている関野さんの画像)

関野さんの見え辛さから失敗したこと:①廊下の掃除のとき、集中しているために、前方や後方の気配に気づかず人とぶつかってしまう事がある。②ゴミの重量を計るとき、はかりの数字や電卓の数字を見間違えて誤差を出してしまった事がある。例えば、6が5に見えたり、8が6に見えたり。 関野さんの見え辛さから困っている事:急に文章を読み書きしないといけなくなった時に、弱視用メガネやルーペがないと確認できないのが困ります。  しもん:関野さん いつも学校をきれいにしてくださってありがとうございます!

しもん:いや~!同じ視覚障害でも本当に見え方は様々あるんだね!そしていろんな補助具がある事にも驚き! よおし! もっと視覚障害について知りたいからほかの先生方にもいろいろ聞いてもよ~! ちなみにしもんは鳥目で夜が見えにくいんだ。 みゆき:わたしもいろいろな先生方の見え方が知れてすごく勉強になったわ!  まちこ: そうだよね。もっといろんな人に視覚障害者の事を知ってもらえたら嬉しいな。   こうしてしもんの探求心は尽きないのであった。次回へつづく・・・