学校教育目標

・聴覚に障害のある幼児児童生徒一人ひとりの状態に応じた教育を行い、可能性を伸ばし、心身の調和的発達を図りながら、自他を愛する豊かな心情、社会の一員として必要な基本的態度・習慣・知識・技能の習得を目指し、社会参加、自立、自己実現をしていく子どもを育成する。

  ・心身共に健康な子ども「体」
  ・豊かな人間性をもつ子ども「徳」
  ・人とのかかわりを大切にする子ども「公」「開」
  ・障害を見つめ、よりよく生きようとする子ども「知」

本校が目指す子ども像

―社会の中で良好な人間関係をつくり、社会参加・自立・自己実現する子どもー

○「社会」とは…

 聞こえる人、聞こえない人が共に生活する社会である。

○「良好な人間関係」とは…

 聞こえる人・聞こえない人が共に生きる社会の中で、共に「良好な人間関係」を築いていくためには「コミュニケーション力」が重要である。「コミュニケーション」(Communication)は、「Communicate(伝える)」と「Relation(関係)」の合字であるように、「伝え合う力」と「人間関係力」が大切な要素としてある。本校の教育において主に使用するコミュニケーション手段には、「聴覚口話」、「書記」、「手話・指文字」等があるが、それぞれの発達状況・聴覚の状態・人工内耳装用の有無等に応じてバランスよく育て、そのコミュニケーション力をもとに、的確に受信し効果的に発信する力を高めることが、社会の中で「良好な人間関係」を築いていくことにつながると考える。

○「社会参加」とは…

 学校教育で身につけた力(学力・体力・コミュニケーション力等)に基づき、個々の目標や夢・思い等を自ら明確にし、自発的、能動的、主体的、積極的に期待感を持ちながら前向きに社会的生活や社会的活動に参加していく姿勢である。

○「自立」とは…

 「情緒的安定」、「精神的自立」、「職業的自立」、「経済的自立」、「生活的自立」、「家庭的自立」等であり、人としての尊厳と自覚、社会的良識・社会的通念を備えた「人間的な自立」である。

○「自己実現」とは…

 「自己有用感」、「生きがい」、「やりがい」、「幸福感」、「貢献感」、「責任感」等を持ち、絶えず自己の「目的」「夢」「思い」等の実現に向け、強くたくましく努力し続ける姿である。

以上の基本的な教育の理念を達成するために…

・学校・家庭・子どもが共通の考えのもと0歳から18歳までの『一貫教育』
・生きる力のための『確かな学力』
・よりよい人間関係のための『確かな情報伝達』
・全人的な人格形成のための『健康・安全・安心』
・社会性や集団性、対人意識育成のための『交流教育』
・将来への夢や目標、意欲のための『確かな進路』


 上記の6つを全校体制で重点的に取組むことにより、「知」「徳」「体」、「公」「開」のバランスのとれた子どもの育成を目指す。