学校長あいさつ

         横浜市立南中学校 校長 藤宮  学

 

横浜市立南中学校は1947年・昭和22年に創立し、南中(なんちゅう)として多くの人々に愛される、歴史と伝統のある横浜を代表する公立中学校です。これからも横浜そして南区とともに学び、歩んでまいります。

南中学校の学校教育目標は「つなぐ 学ぶ 挑む」です。この目標には「仲間や地域、社会とのつながりを大切にして勉強する。勉強とは教科学習だけでなく、学級活動や道徳、総合、行事や部活動、その全てが勉強であり学びである。やる以上は粘り強く挑戦し続ける。」という意味が込められています。ところで公立中学校である南中では、なぜ勉強・学習活動をするのでしょうか。答えは小学校から始まった義務教育の総仕上げである中学校生活3年間が終わったときに「自立」をするために学習・学びがあるのです。「自立」とは中学校を卒業し、社会のために働くにしても、進学をしたとしても、自分で考え、自分で判断し行動する、もちろん自分で責任もとるということです。

生徒の皆さんが活躍する未来はこれまでに予想もつかなかった解決が難しいことに出会うこともたくさんあるでしょう。そんな時、「今自分がこうしてあるのは、あのとき南中で過ごした3年間があるからだ」「南中で経験したこと、学んだこと、身につけたことがあるからこそ今、がんばれる」そう言って挑戦し続けられるように、3年間の南中ライフを通して多くのことを身につけてほしいと思います。令和4年(2022年)4月からは校内ハートフル事業(不登校生徒支援事業)として「みなみらい教室」がスタートしました。誰にとっても“南中こそあなたの居場所”となり、自立に向けた学びを深められるようにいたします。

現代社会は時に明確な正解がわからないことが多くなってきました。そんな時、自分以外の人たちと聴き合い、語り合い、粘り強く合意形成を目指す資質能力こそこれからの時代に必要不可欠な力です。南中では多様な子どもたちの特性や地域の実情等を踏まえ、人と人とのふれあいを大切にしながら、1人1台端末(PC)環境も活用して「個別最適な学び」と「協働的な学び」の具体化にチャレンジしています。

 南中卒業後に社会人としてたくましく社会を、自らの人生を、切り拓いていける資質能力を学校教育活動のあらゆる場面を通して身につけられるように教職員一同、全力で取り組んで参ります。とはいえ、中学時代の3年間は生徒たちが心身ともに大きく成長する時であり、その成長のために様々な困難や悩みが訪れる時期でもあります。それぞれの支援に向けては、私たち教職員と保護者の方々・地域の方々が目標を共有して、力を合わせていくことが重要です。どうか、ご理解とご協力をお願いいたします。