6月号
たてわり活動 「ぬくもり」を感じて 副校長 山田 良子 これまでの経験から、他学年の心の中はお見通しといった6年生です。何とか緊張をほぐしてあげようと、工夫をこらします。楽しいおしゃべりで笑顔を引き出そうとする6年生。自己紹介のお手本を見せて安心をさせようとする6年生。それでも、はじめて会うメンバーへの自己紹介に、恥ずかしくて話せなくなってしまう子もいます。すると、6年生は、その子のそばに行き、話しかけます。きっと、「大丈夫だよ。」「こんなことを話すといいよ。」と、声をかけているのでしょう。背中にそっと置かれた手のぬくもり、優しさに励まされたことと思います。 先日、テレビでオンライン授業の是非について話している番組を見かけました。コロナ禍、オンライン授業にならざるを得ない状況です。しかし、肩をぽんとたたいて励ますことも、きっと必要なのだと思いますという内容でした。目の前のあたたかい空気に包まれた光景が、まさにそれだと思いました。 たてわり活動は、異学年との交流を通して自他の違いやよさに気付き、相手のことを考えて行動したり、自分の役割を理解して進んで活動したりしながら、みんなで楽しい学校生活を創り上げていくことができるようにすることをねらいとしています。6年生は、リーダーとして、それぞれの学年の子どもたちの状況や思いを受け止め、計画・運営をしていきます。その姿に他学年の子どもたちは、あこがれといった思いをもつことでしょう。リーダーになったら、こんなふうにやってみようと6年生を目標にしていくことでしょう。また、6年生も他の学年の子どもたちと活動することで、最高学年としての自覚を高め、自分の考えや行動に自信をつけていくのだと思います。 中休みには、6年生の周りには、いつも1年生がいます。6年生を見つけると笑顔で手をふっています。
いつも、バスの乗り降りのときには、道路にバスを停めさせていただき、地域の皆様のご協力に、感謝申し上げます。これからも、安全対策をとりながら、子どもたちの心に残る活動を創っていきます。保護者、地域の皆様には、今後も子どもたちを温かく見守ってくださいますよう、お願い申し上げます。 |