6月23日、鶴見区民文化センター サルビアホールでよこはま子ども国際平和スピーチコンテスト 鶴見区審査会が開催されました。鶴見区内小学校(22校)の代表児童が「国際平和のために、自分がやりたいこと」というテーマで、自分の意見を発表し合いました。

ここでは、堂々とした立派な態度で発表をしたわが下末吉小学校代表の6年生のスピーチを紹介します。

 

スピーチの題名「私は始めます。あなたはどうしますか。」


「誰かが始めなければいけない。他の人が協力的ではないとしても。」これは「嫌われる勇気」を書いたアルフレッド・アドラーが残した言葉です。
日常的なささいなことを「めんどうくさい。どうせ誰かがやってくれるだろう。」と考えてしまいがちです。それでは、何も始まりません。いつまでたってもSDGsは達成できません。苦しむ人々や、生き物は減りません。だからこそ、私が始め、あなたが始め、取り組みの輪、つまりパートナーシップの輪を広げていくことが大切なのです。私はこの実現に向け、下末吉のまちのパートナーシップの土台をつくります。そこで、二つの取り組みを実行します。
一つ目がプロジェクト70の取り組みです。今年は下末吉小学校70周年の年です。私はこれをただ学校の誕生会をして終わるのではなく、コロナの影響で弱くなってしまっている学校や地域の人々との繋がりを強くする年にしたいと思っています。そこで、この2年間コロナの影響で中止になっている夏祭りやもちつき大会の地域の行事の復活を目指します。今、私たち6年生は、企画、運営に協力させていただくための計画を立てています。一番の解決すべき課題は地域行事開催のための環境づくりです。コロナ対策のための人数制限を検討したり、アルコール消毒や飲食するスペースを設置したりします。また、たくさんの人に来てもらい、たくさんの交流の場となるような工夫もします。まず、あるとよい屋台や出し物について、全校にアンケートをとり、みんなにとって魅力的な行事を目指します。コマーシャル活動にも力を入れます。ポスターや動画で校内や地域に発信を行い、行事の復活を大々的にアピールします。このように感染症対策をしっかりした上で、たくさんの人の繋がりを復活できる場をつくります。
二つ目は、私が委員長をつとめている放送委員会で学校内の繋がりを強くする活動をします。まず、より学校のみんなが知り合い繋がっていけるように、クラスや委員会の人たちにインタビューを行い、全校に紹介します。次に、昼の放送をみんなが情報を発信できる場にします。例えば、集会委員会が集会のお知らせをすることで、全校のみんなの楽しみが増えます。運営委員会は、家庭の廃食油の回収やユニセフ募金の発信を何度もすることで、より多くの人たちの協力に繋がるでしょう。
このように、私が地域や学校の繋がりを強くすることで、パートナーシップの土台をつくり上げます。下末吉小学校はすでにSDGsの達成を目指して、様々な活動に取り組んでいます。この土台があれば、協力の輪が繋がり広がっていくのです。
全世界の平和のために、私は始めます。あなたはどうしますか。