The Long Goodbye(長いお別れ)

  校長  湊 浩一   

 

 昭和49年9月1日、上永谷中学校の分校として、野庭町823番地に開校してから46年、約半世紀の時間が流れました。これまでに12名の校長先生が着任し、地域とともに歩む学校として教育活動を展開してきました。生徒数1,425名を数える大規模校としてだけではなく、野球部の春季市大会4連覇や県大会常連校の吹奏楽部など、野庭中学校は広く県下に知れ渡りました。この間、8,706人の卒業生を送り出してきましたが、野庭地域の少子高齢化により、その役目を終えることになりました。今回、昭和57年に分校させた丸山台中学校との統合により、新生「丸山台中学校」となります。これまで支援くださった地域や保護者の皆様に感謝するとともに、引き続き野庭の子どもたちが通う新しい丸山台中学校へのご支援をお願いします。

 さて、生徒の皆さん、振り返るのは止めましょう。残念ですが、もう野庭中学校はありません。夢や希望は後ろにはいません。ですから、夢や希望が待っている前を向きましょう。1つの扉が閉じれば、100の扉が開きます。4月から、皆さんは新生丸山台中学校の生徒です。力を合わせて、新しい丸山台中学校をつくってください。活躍してくれると期待しています。

 最後になりますが、先輩方の足跡を紐解き、持続可能な学校づくりに着手した途端、学校統合が降ってきました。短い3年間でしたが、学校統合と格闘しつつ学校経営に奮闘した、濃い3年間でもありました。マーロウは「さよならをいうのは、わずかの間死ぬことだ」と語っていましたが、野庭中学校とさよならするには、少し時間がかかりそうです。これまで、野庭中学校に関わっていただいた皆様、本当にありがとうございました。長いお別れです