入船小学校と汐入小学校の朝会にて ~ラグビーのお話~    2019.10.4

ラグビー                                   

 

「ラグビーは少年をいち早く大人にし、大人に永遠の少年の魂を抱かせる。ラグビーから学んだことは、人を制圧することではなく、人と共に生きることだ。だから、ラグビーは素晴らしい。」

これは元フランス代表の名キャプテンだったジャン・ピエール・リーブが残した名言です。

 

ラグビーは当て字で「楽苦備」と書きます。楽と苦を備える。その割合は1対9。苦が9もあるからこそ最後の1が光り輝くのです。

 

 

 「ONE for ALL ALL for ONE」

 ラグビーの根底にある精神を表す言葉としてこの言葉があります。ラグビーは痛いスポーツで怪我をすることもあります。大きい相手にタックルをすることは勇気が必要です。逃げてしまいたい、そんな気持ちに襲われることもあります。一人だったら逃げたかもしれない。でも残りの14人のために勇気を振り絞り身体を張る。誰かの勇気を無駄にしないためにも、みんなが体を張り続ける。そんな自己犠牲の精神でラグビーという競技はできています。

 以上のような内容を先日の朝会にてお話しました。そして6年生の皆さんから、素敵なメッセージをいただきました。写真に掲載されている大きなメッセージカードです。「ONE for ALL ALL for ONE」のことや「ハカ」「タックル」のことなど、たくさん書いてありました。とてもうれしかったです。

 皆さんは6年間、仲間と一緒に泣き、笑い、一体感を得るために色々な行事に取り組んできたことと思います。一人ひとり、優しさや素直な心を持っているんだなということが、皆さんの笑顔を見ればわかります。私自身、心が癒されます。

「おはようございます。」

「こんにちは。」

「ありがとう。」

「さようなら。」これらの言葉をすんなりと言えているのでしょうね。

寛政中学校で、もっともっと成長した皆さんと学校生活を一緒に送れることを楽しみにしています。

地域の方々や保護者の方々に温かく見守られている皆さんは、横浜の宝、日本の宝です。残りの小学校生活、6か月、なすべきことひとつひとつに全力を尽くし、能力の限り頑張ってください。

 6年生の前途に栄光あれ。

校長 森勝義