平楽中の総合的な学習の時間は、国際学習、まちから学ぶ時間、福祉の時間の3本柱を中心に展開しています。外部から講師を招いたり、地域に子どもたちが出かけたり、多様な活動を展開しています。
 

 

 

国際学習

平楽中の国際学習は、総合的な学習の時間の大きな柱になっています。
毎年「南北問題」を考える学習をしています。
学年ごとに課題を設定して、講師を招いて話を聞くこと、自ら参加・体験することを通して、学習を深めます。学習のまとめとして、校内スピーチコンテストを実施し、優秀生徒は南区スピーチコンテストに参加します。

2004年9月に開催された「よこはま子ども国際平和スピーチコンテストにおいて、本校から出場した生徒が市長賞を受賞しました。この生徒は、2004年11月に、他に市長賞を受賞した児童生徒と一緒に、国際連合本部に派遣され、国連事務総長を表敬訪問し、国連国際学校へ体験入学をしました。

本校のの国際学習の取り組みについて、「横浜国際協力まつり2004」のトークセッション「世界が見える、自分が見える」に代表生徒が参加し発表をしました。スピーチとトークセッションを通して、今までの国際学習から学んだことを語りました。

国際学習を行うにあたって(ねらい)
○広い視野に立ち共に生きようとする生徒を育成する。
○生徒一人一人が,国際平和についての意識を高め、自分の足下にある問題、自分の身近に
  ある事柄から、国際平和とは何かを考え、実際に行動しようとする態度を育成する。
○国際教育とは、「人権・環境・福祉」などあらゆる事柄と密接に関連しあっていることに気づき、
  地球市民として生きる力を育成する。 
○平楽中学校の総合的な学習のテーマの一つとして位置づけ、自己課題の発見と自己解決
  能力の育成を目指し、各教科の学習内容をもとに、「知の総合化」を図る。
 

 

まちからか学ぶ時間

地域の事業所やお住まいの方々のご協力をいただいて、総合的な学習の時間の活動として「『まち』から学ぶ」を実施しています。これは、学区内や学区付近にある事業所に職業体験に行く、地域にお住まいの方を学校に招いて子どもたちに指導していただくなど、子どもたちの住んでいる「まち」の良さを見つける取り組みをしています。「『まち』から学ぶ」は毎年2月に実施しています。本校では、次年度以降も実施する予定ですので、協力していただける事業所を募集しています。ぜひご協力ください。

目的
○総合的な学習の時間の一環として、地域の中で「まち」の方々に出会い、さまざまな話を聞き
  日頃できない貴重な体験をすることにより、その方々の生き方や人生観などに触れ、
  「生き方に学ぶ」ことで、将来に対する自分の生き方を考える。
○身近な「まち」で職業を体験することにより、地域の一員としての自覚を高めるとともに、
  自己の将来の進路や職業に対する関心と理解を深め、働くことの意義をする機会とする。
 

 

福祉の時間

社会福祉協議会や、地域で福祉に関する活動に携わっているボランティアグループの協力をいただいて、「福祉の時間」を実施しています。

1年生は、肢体不自由の方のお話をうかがうことや車いす体験を通して、障害のある方に対する理解を深め、介助しようとする心情を養います。
2年生は、点字の学習や全盲の方のお話をうかがうことを通して、視覚に障害のある方に対する理解を深め、誰もが住みやすい地域社会づくりに参画できるように、学習を進めます。

目的
障害のある方の生活や、介助の方法など障害についての様々な知識を身につける。また、自分たちはどのように行動したらよいかを考え、みんなが幸せになる社会を築こうとする態度を育てる。