Day 3 (11/24) 万博国際交流プログラムケニア共和国派遣
午前中はまず、日本大使館を訪れました。日本文化展示コーナーでは、お寿司や蕎麦などの日本食のサンプルが展示されていたり、日本語を学習できる教材や、英語と日本語で書かれた漫画が書棚に入っており、2週間貸し出しができるようです。テレビでは、日本語のNHK番組も放映されており、日本の文化や言語に親しめる空間になっていました。その後、広報文化センター(JICC)所長の金津様より、大使館の仕事内容と、JICCの取り組みについてお話を伺いました。あまり大使館の取り組みを知らなかった生徒たちは、驚きながら真剣に話に耳を傾けていました。


続いて障がい児の支援施設「シロアムの園」を訪問し、代表を務める小児科医の公文和子先生からお話を伺いました。ケニアでは、障がい児への医療、福祉制度、教育の機会が十分に整っていない状況ですが、同施設は、一人ひとりのニーズに合わせた医療と支援、さらに母親の就業支援まで行っています。この施設には、現在54名が通所している一方で、約200名もの待機児童がいるそうです。


子ども達との触れ合いの時間には、手を握って話しかけたり、車椅子を押して散歩に連れて行ったり、シャボン玉やキャッチボールをしたりしました。そうした交流を重ねるうちに、子ども達の表情も徐々に和らいでいきました。
食事の時間には、スタッフのサポートを受けながら食事介助に取り組んだ生徒もいました。








公文先生は、ご自身の仕事の大半を占めるのがスタッフへの指導やトレーニングであると話されていました。スタッフ一人ひとりが専門性を高めることは、子どもたちへの支援の質を上げるだけでなく、スタッフ自身のやりがいや自信にもつながっているようです。現場では、スタッフみんな笑顔で丁寧に子どもたちに向き合っている姿がとても印象的でした。

振り返りでは、シロアムの園で公文先生のお話から感じたこと、子ども達との交流で感じたことを共有した後に、今日は日本に帰ってからこの経験を元に自分たちに何ができるか、何をしたいのかを「考え」ました。「感じた」ことを自分ごとにして「考える」、そして行動がとれる国際人に、今日も少し成長できたはずです。









