公共物等破損にかかる指導と費用弁済へのご理解とご協力のお願い

~子どもたちの「心豊かな成長」を願って(器物破損プログラムの実施)~

Ⅰ ねらい

 教育指導の一環として費用弁済の手続きを設け、子どもたちの公共物を大切にする心を育て、自らの行為に対する責任の自覚を促します。

※ 児童生徒の公共物等破損の発生件数(市立小・中学校)

年  度 平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度
発生件数 794件 707件 616件 580件 618件

Ⅱ お願い

 ○ 学校と連携を図り、児童が社会的な意味を実感できるよう協働して指導場面 を工夫するようご協力ください。

 〇自己責任を自覚できるように、補修活動や謝罪などの指導についてのご理解とご協力をお願いします。

 

Ⅲ 器物破損プログラムについて

 ○学校では、児童生徒が学校の窓ガラスやドアなどの公共物等を故意(わざと)、または故意に近い状況で破損した場合に、自らの行為に対する責任を自覚し、豊かな社会性を身に付けられるよう、以下のように器物損壊指導プログラムを実施いたします。

 

 〇行為者の特定や行為の理由など、事実を正確に把握する。

 〇行為者の心情や人間関係、教育指導上の個別課題や背景を十分把握して指導を行う。

 〇行為者に自らが行った行為の意味を見つめさせ、その心情を整理して、反省の態度(気持ち)を醸成する。

 〇行為により影響を受ける人々やその生活、安全な校内生活の維持に努めている人々の姿、教育のために整えられた公共財産であること等に目を向けさせ、社会性の育成に向けて指導する。

 〇自らの行為の責任について自覚を促し、できうる限り、影響を受けた人々や生活が旧に復するよう努力することが大切であることを指導する。

 〇その理解に立って、関係者への謝罪、破損場所の清掃や壊れた器物の補修、他のボランティア活動等によって自らの責任を示し、反省の心情を行動につなぐことができるように指導する。

 〇保護者と連携を図り、児童が社会的な意味を実感できるよう協働して指導場面を工夫する。

 〇補修活動や謝罪など、自己責任を自覚した行動を評価し、新たな気持ちで快活な学校生活が送れるよう励まして指導を終了する。

※行為者が特定できない場合や行為が悪質で繰り返される場合など、警察に被害届を提出することも視野に入れて対応する。

令和6年 横浜市教育委員会

公共物等破損にかかる指導へのご理解とご協力のお願い