「もっとしなやかに、もっとしたたかに」

 校長 湊 浩一                                                

  

 

本校は横浜南部に位置し、京浜東北線の本郷台駅から徒歩7分、区役所、消防署、警察署など多くの施設が学区にあり、栄区のセンター校的役割を担っています。また、古都鎌倉にも近く自然環境にも恵まれた学校です。また、歴史も古く、創立70有余年の伝統ある学校です。地域から、本校への深い思いが寄せられ連携した取組が盛んです。特に学校施設を開放した「栄区民祭り」や小中合同で行う「ほんごうの森コンサート」、JR本郷台駅周辺に区内中学生が集う「SAKAEヤングフェスティバル」や「中学校対抗駅伝」などのイベントが盛りだくさんです。

2030年には少子高齢化が更に進行し、65歳以上の割合は総人口の3割に達する一方、生産年齢人口は総人口の約58%にまで減少すると見込まれています。同年には世界のGDPに占める日本の割合は、現在の5.8%から3.4%にまで低下するとの予測もあり、日本の国際的な存在感の低下も懸念されています。また、グローバル化や情報化が進展する社会では、将来を見通すことがますます難しくなってきています。子どもたちの65%は現在存在していない職業に就くだろうという予測や、今後10年~20年で半数近くの仕事が自動化されるだろうという説もあります。2045年には人工知能が人類を越える「シンギュラリティ」に到達するという指摘もあります。これらの社会変革を通じて、これまでの閉塞感を打破し、希望のもてる社会、世代を超えて互いに尊重し合あえる社会、一人ひとりが快適で活躍できる社会となる希望もあります。そして、学校現場には一人1台端末が支給され、学び方も明治以降で最大の変革期を迎えています。そのため学校教育には、自らの人生をしなやかに切り拓き、自らの生涯をしたたかに生き抜ける力を培うことが求められています。本校が目指すゴールは、自己表現ができ、自己実現を目指し、自分らしく生きていける子どもたちの育成です。具体的には、公立の中学校として、次の3つの力を子どもたちに身に付けさせたいと考えています。

〇自分にふさわしい進路選択ができる学力。

〇豊かな人間関係を構築できるコミュニケーション力。

〇発達に応じて心身の健康を自分でコントロールできる力。