YSF2022 (Yokohama Student Forum 2022)
12月17日(土)に関東学院大学を会場として、YSF2022が行われました。Y校の国際学科がホストとなり、グローバルな問題や国際交流に関心のある他校の高校生と合わせて約100人が集まりました。今回は、3年ぶりに台湾の姉妹校からも高校生6名が参加してくれました。
今年のテーマはSymbiotic Society(共生社会)で、すべての人が尊重されて互いに良い効果を及ぼしあう社会を目指すことを目標としたテーマです。また、共生社会の実現のために、5つの分科会(Youth, Sexual Orientation and Gender, Laborers, Ethnic Groups, Refugee)を設け、様々な観点から共生社会につながる情勢や課題について、英語によるディスカッションを行いました。
また、講師としてアフリカのルワンダ出身でNPO法人「ルワンダの教育を考える会」代表の永遠瑠マリールイーズ様をお迎えし、彼女がルワンダの内戦で、つらく悲しい体験の中から身をもって学んだ命の尊さ、平和の大切さについてご講演いただき、平和な日本に暮らす我々が、ルワンダのような問題をかかえる国々へどのような社会貢献ができるのかを考えるきっかけを与えてくださいました。
YSF委員を中心に、国際学科一丸となってYSFの成功へむけて、長い時間をかけて取り組んできました。その中で、生徒たちは、積極的に英語を話す力やファシリテーション能力を身に付け、そしてまわりとの協調性お互いを助け合う環境を作ることを学びました。時には、自分の英語力に自信が持てなくなったり、お互いの意見が衝突したりと、決して平坦な道のりではありませんでしたが、本番が終わってからは、「もう一回参加したい!」「この経験をこれからの学校生活に生かせるようにしたい」などと前向きな意見が多くありました。
<全員で記念集合写真>
<分科会でのディスカッションの様子>
<永遠瑠マリールイーズさんご講演>
今年度は初めてEnlgish Shower Camp第2回目を行いました。
コロナ渦で宿泊ではなくなった分、Y-kokusaiで学んだ半年間の自分の成長を感じられるように、3学期初日に設定しました。
始業式を終えた生徒は、そのまま支援センターに向かい4グループに分かれてESCの始まりです。
今回のトピックは「高校生活で達成したいこと」「自分自身のロードマップ作成」「キャリアについて考える」、それも自分自身を掘り下げた内容を英語で話さなければいけません。生徒たちは言葉を随時探しながら、一生懸命自分のことを表現していました。
最後はみんな笑顔でした。自分自身で成長を感じることができた一日になった証拠ではないでしょうか。
これからも一緒に成長していけるクラスでありたいですね。
1月10日、YSMの3年生は始業式の後、大相撲初場所を観戦するために、両国国技館に行きました。生で観戦するのは初めてという生徒がほとんどでしたが、立ち合いの駆け引きや、音、土俵際の粘りなど、最後は歓声をあげて楽しむ姿も見られました。3年生の学科行事はこれで最後となります。コロナ禍で制約がある中でしたが、学科行事で得た多くの経験を次のステージで活かしてもらえればと思います。
YSM講演会
令和4年12月20日
本日は、昨年まで本校で講師としてお世話になった、斎藤里香さんによる講演会でした。
2008年の北京オリンピック出場までの経緯や、そこに至るまでの気持ちの変化、目標に向かって挑戦していく大切さなど、大変心に残る講演会でした。挑戦することの意義を常に忘れずに、これからの人生に活かしていってほしいと思います。
「スポーツフィールドで実践できるデータ取得とまとめ方の工夫」
国際武道大学の笠原政志教授にお越しいただき、最前線の研究現場での研究や実験結果などのお話を伺いました。
研究とは素朴な疑問を検証するところから始まり、研究結果や過去の情報を知識として収集し、それをスポーツの現場で活用しパフォーマンス向上に繋げるための知恵にしていく。という言葉が印象的でした。
スポーツ科学やスポーツ医療の分野に関して、普段聞くことができない貴重なお話をたくさん聞くことができました。
今回学んだ内容をこれからの将来や自らのスポーツなどで実践し、考えながら活用していくきっかけとなる講演会となりました。
運動やスポーツを行っていると様々な疑問が浮かんできます。その疑問をこれまでの研究結果や独自の視点から解明し、Y校でスポーツを行う仲間に伝え、能力向上の参考の一部としたいと考えています。
また、発表と質疑応答のやり取りから様々な観点からの見方があることを知り、更に内容を深めるための研究につなげられるように取り組んでいます。
1学期 ・研究と発表に関して必要な要素の学習
・テーマとグループ決め
・模擬実験
・リテラシー(スポーツに関する歴史、文化、経済など)
2学期 ・実験、データ収集、資料作り
・発表会準備、発表
発表の技術、内容は伸びしろ十分です。しかし、何をするにも計画や打ち合わせの大切さ、一人では難しいけれど仲間と取り組めば成しえたことの充実感は深められたと思います。
また、当日の運営に向けて、一人一役で取り組み、ほぼ生徒たちで発表会を運営しました。このようなことも単にスポーツだけではなく、様々なことを学んできた結果と思います。
発表会では、各班の発表終了後の質疑応答で1年生や2年生から多くの質問をもらい、学年の枠を超えてスポーツマネジメント科が一体となった瞬間でした。
最後にテーマを発表順に挙げさせていただきます。
・バットの重さと飛距離の関係
・サーブは本当に有利なのか(卓球)
・眼球運動の実施による動体視力の変化
・味覚による瞬発力の変化
・スポーツにおける視覚が及ぼす影響
・音楽聴取がパフォーマンスに及ぼす影響
・股関節の可動域とロングキックの飛距離の関係性
12月20日(火) 人権講演会が行われました。
講師として、カメルーン生まれ・日本育ちの漫画家、星野ルネさんにお越しいただきました。
日本に移り住んでからご自身が経験された様々なことを、ご自身が描いた漫画を使って楽しく、わかりやすく、ユーモアを交えながらお話してくださいました。
「自分たちが当たり前と思っていることも、当たり前じゃないことがある。」
これまでも人権について学ぶ機会がありましたが、新しい視点で「人権」について考える機会となりました。
また、講演の中には前向きになれる言葉がたくさん詰まっており、生徒たちは元気と勇気をもらうことができました。
YSM講演会(令和4年12月20日)
【プロフィール】
京都府生まれ。
元ウエイトリフティング選手。
京都府立加悦谷高校にてウエイトリフティングを開始。
現在もジャパンライジングスタープロジェクトにてウエイトリフティングの指導を実施。
2022年4月から公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構職員として勤務。
【主な競技歴】
日本選手権4連覇を含む6回優勝
2001年世界ジュニア選手権 女子69㎏級第3位
2008年北京オリンピック競技大会 女子69㎏第6位
【役職】
公益財団法人 日本オリンピック委員会 アンチ・ドーピング専門部会員
講師が得意とするスポーツ現場でのデータ取得や分析について紹介し、特に高校生でも実践できるような簡易的な方法や工夫についても紹介していただきます。またオーストラリアでの活動、スポーツフィールドでの特徴や日本との違いについてもお話ししていただく予定です。
笠原 政志(かさはら まさし) 国際武道大学体育学部武道スポーツ研究科 教授
博士(体育学)、CSCS(NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
国際武道大学ではコンディショニングに関する研究活動の傍ら、トレーナーチームヘッドコーチとして学生トレーナーと共に学内スポーツ医科学サポートを行っている。アスリートサポートをしたスポーツ現場での疑問や課題解決に向けた研究を行い、そこで得られた知見を教育に生かす活動を行っている。2015年にはオーストラリアスポーツ研究所に客員研究員として在籍し、スポーツサイエンティスト兼コンディショニングコーチとして活躍。
2学期からジャマイカ出身のAETの先生が英語の授業を担当しています。商業科、スポーツマネージメント科では今週までに2時間かけて準備してきたアテレコプロジェクト(voice over project)の発表がありました。アニメーションやドラマの1シーンを3分程度に編集し、自分たちでセリフを考えて英語の吹き替えを行いました。誰もが知っている番組を使用したグループもあれば、コメディーショーや料理番組のアテレコにチャレンジしたグループもありました。初めての取り組みでしたが、どのグループも工夫があり見ている側を楽しませてくれました。