先輩からのアドバイス ~入学を前にしての不安や心配に答える~

 

小学校入学を前にして、友だちや学習のこと、学校の行き帰りのことなど、いろいろ不安や心配ごとがあるかと思います。

そこで、「先輩からのアドバイス」と題して、現在小学生をおもちの保護者の方から、体験をもとに具体的に答えていただきました。

 

 

(1)友だち関係について

Q 引っ込み思案な子どもなので、友だちとうまくやっていかれるか心配です。 

A1 子どもは、毎日成長しています。小学校に入学して積極的になる子もいます。子どもの話や困ったサインを見逃さないように親も気をつけてみることが大切だと思います。

A2  根岸小学校では、ペア学年での活動も行われています。わたしの子は、朝のお手伝いをきっかけに6年生と仲良くなり、6年生に甘えたり遊んでもらったりしているようです。そうした中で、少しずつ社会性を身につけ、お友だちも増えていきました。

 

 同じ幼稚園・保育園から行く友だちが少ないので、友だちができるかどうか心配です。

A1 わたしも大変心配しました。しかし、「案ずるより生むが易し」の言葉どおり、毎日が楽しいようで、日が経つにつれて新しい友だちの名前が出てきて、安心しました。

A2 同じクラスに近所の友だちがいたので、登下校の時自然に友だちになりました。

 

Q 引っ越してきたばかりなので、友だちができるかどうか心配です。

A わたしもそうでしたが、不安ばかりが先行して、つい、こもりがちになるものです。そこで、家庭にこもることなく、一日も早く町に慣れることが大切ではないでしょうか。親の方が友だちをつくるように努めたら、子どもの友だちも早くできました。

 

(2)学習について

Q 入学前にわたしの子どもは何もしてないので、勉強についていけるか心配です。

A1 我が子も同じでした。でも、1年生の1学期は「ひらがな」から入りますし、鉛筆の持ち方も指導してくださいます。楽しく学べるように工夫してくださっていますよ。

A2 ひらがなもたし算も、何ヶ月もかけてみんなで学んでいくもので、初めからできる必要はないのだということが分かりました。入学前に無理に教えて「勉強は難しくて大変」という先入観をもってしまう方が心配だと思います。

 

Q 外で遊び回ることが大好きな男の子です。活発なのはよいのですが、落ち着きがなく、長い時間集中して学習に臨めるかどうか心配です。

A その活発さが授業に向けば、元気に発言したり積極的に学習したりするのではないでしょうか。周りのお子さんの影響もあり、少しずつできるようになりますよ。家庭でも少しずつでよいので何かに集中する時間を設けていくと良いかもしれませんね。

(3)給食について

Q 食べ物の好き嫌いが激しいので、給食が心配です。

A1 担任の先生に相談しました。先生の指導で、少しずつではありますが食べられるようになっています。帰宅後、少しでもがんばって食べたことを聞いたときは、しっかりほめるようにしています。家庭でも、嫌いだからといって決めつけないで、偏食をなくす工夫をしていくように努めています。

A2 入学当初は好き嫌いが多かったのですが、たくさんの友だちと食べるのがうれしいらしく「給食、おいしいよ。」という声も聞かれるようになり、安心しました。

Q 食が細いため、全部食べるのに時間がかかるので心配です。

A 今の給食は、無理に食べさせることなく、やさしく指導してくださいます。少しずつ慣れて、次第に時間内に食べられるようになってきているようです。

 

Q 子どものアレルギーがひどく、食事制限があるので心配です。

A 事前に「学校生活管理指導表」(用紙は学校にあります。)を学校に提出し、面談を行い、可能な範囲で除去食や代替食などの対応をしてもらっています。

 

(4)健康・生活について

Q 今よりも起床時刻が早くなるなど、生活のリズムが変わるので、何もかも新しい未知の世界のような気がして、とても心配です。

A 早寝早起きを心がけ、寝る前に翌日の学用品や洋服を準備するなど、親子で努力しました。授業参観や懇談会があるので、子どもたちの様子も分かります。

 

Q 排泄の習慣がまだ不十分なので、お漏らしをして友だちから嫌われないか心配です。

A 担任の先生に休み時間などに、努めて声をかけていただくようにお願いしました。子どもには、休み時間以外でもトイレに行きたくなったら先生に申し出て行かせていただくよう話をしています。

 

(5)通学路について

Q 今まで歩いたことのない道のりを道具を持って毎日通えるだろうかと心配です。また、交通量が多く、車と歩道の区別のない道路や、途中に信号など危険な箇所もあるので、事故も心配です。

A1 入学前に何度か親子で、実際に歩いてみました。まず、通学路をしっかり覚えさせました。そして、危険な所では、具体的に横断の仕方や信号の見方などを教えました。

A2 学用品を入れたランドセルを背負わせて歩いてみました。疲労の度合いや金具の調整など、実際にしてみて分かったこともありました。

A3 不審者対策として、根岸小学校では、朝のあいさつ当番を職員が行っています。PTAと地域の方も、パトロールをしてくださっています。