学校だより
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【11月号巻頭言】
子どもが引き寄せた“充実感”
校長 角皆 裕文
「どうして子どものことをぜんぶ職員室で決めてしまうの?」
尊敬する教育学者のこの言葉が、学校経営に携わる私の心の中を時々チクチクさせます。
「運動会をもっと子どもに委ねられないか」春に職員とそんな相談を始めた時も、その言葉がチクチクしていました。
検討した職員は、例年運動会の終盤で行われる「全体競技」について、子どもに委ねてみることにしました。すると、子ども達から出てきた競技は「綱引き」。それを知った職員の間には「これまでやったことがない」「低学年はあぶないのでは?」などと、いくつかの声が上がりましたが、最終的には「子どもが選んだことを実現させられるようサポートしよう!」というところで一致しました。
そこからは計画委員の児童が原案を考え、みんなが安全に楽しめるようにするにはどうしたらよいか、代表委員などで話し合いが行われてきました。
「最後まで逆転のチャンスが残っていた方が盛り上がると思います!」
低・中・高学年ごとの配点について話し合う姿などは、とても見応えがありました。
そしていよいよ本番を迎えた子ども達。これ以上ないほどの爽やかな秋晴れの下で、ありったけの声を振り絞って応援し、全力で走り、練習の成果も発揮することができました。
もちろん子どもによって濃淡はあるとは思いますが、当日の代表児童の挨拶にあったような「作り上げた実感」をもてた子どもは少なくなかったと思います。
各ご家庭におかれましては、運動会の開催にあたってさまざまな準備や励ましの声掛けをしてくださり、誠にありがとうございます。また、鴨居小PTAのみなさんにあたっては受付や保護者の誘導等、さまざまな場面で力を貸していただき、スムーズな進行に大きく貢献してくださいました。重ねて感謝申し上げます。
競技の中身以外にも、子ども達の頑張る姿をできるだけよく見ていただけるよう、いくつかの工夫をした今年度の運動会でしたが、運営面で行き届かない部分もあったかと思います。今後に生かせるようなご助言がありましたら、ぜひお寄せください。
■ミチムラ先生がやってきた!
出前授業「ミチムラ式漢字学習法」
「唱えて覚える漢字学習法」を提唱する道村静江さんが来校し、2年生以上を対象に授業をしてくださいました。「108 の部品を覚えたらその先の学習がとっても楽になるよ!」知らなかった漢字の成り立ちの話には「そういうことか~」と子ども達。「鴨居小の子たちはよく話を聴ける!」とお褒めの言葉もいただきました。参加してくださった保護者のみなさまも、ありがとうございました!

