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【8月号巻頭言】

「家庭学習」についても考える

校長 角皆 裕文

 今年度もはや4か月が過ぎ、子ども達が楽しみにしている夏休みを迎えることができました。環境が変わっても楽しく通えていた子もいれば、様々な悩みを抱えながら頑張って登校していた子もいると思います。なかなか学校へ足が向かないお子さんを日々励まし、背中を押してくださった保護者の方も少なくないと思います。皆様のご協力に心から感謝申し上げます。

 加えて、保護者の皆様におかれましては、「夏休みの宿題」について様々なご心配をおかけして申し訳ありませんでした。今年度の夏休みは、これまでのように「一律一斉の宿題」ではなく、学年に応じた形で子どもが少しでも自ら必要な学びを選べるようにしました。それはひとえに「自ら学び続ける子」を育てたいからです。

日本人は卒業したら学ばない?
パーソル総合研究所が2022年、18か国・地域を対象に行った「グローバル就業実態・成長意識調査」によると、「勤務先以外で行っている自己啓発活動」を問う質問で、日本は「とくに何も行っていない」と答えた人が5割を超え、断トツの1位でした。(次点はオーストラリアで28.6%)
平たく言えば「日本人は学校を卒業すると学ばない」とも取れるこのデータ。これは私たちが担ってきた学校教育にも責任があると考えるのが当然です。

例えばこれまでの宿題について考えてみます。

(一律一斉の)宿題が及ぼしたと思われる負の作用
・「宿題=学び」という勘違いを生んでいた
・「勉強はやらされるもの」という刷り込みが生じていた
・必要のない子にとっては“苦行”だった

そのほか、提出することだけを目的として「やったこと」にしてしまう問題や、
量的・質的に子どもに合わない宿題が親子関係悪化の原因になっているという声も聞かれます。

 職員一同引き続き、これからの家庭学習の在り方については議論を重ねて参ります。
これからも授業で必要な内容があれば宿題を出します。まだ自ら選べない子には私たちがサポートしますし、保護者のご希望があればその子にあった内容をご提案します。
鴨居の子たちが、学校を卒業しても学び続ける子でいられるよう、皆さんのご理解とご協力を頂きますよう、よろしくお願いいたします。

7月号巻頭言についてのご意見

50件を超えるご意見をいただきました。

『「宿泊行事」を考える』は、ひとつの教育活動のあり方を考えるために、保護者の皆様や地域の皆様と議論の足場を築きたい、というねらいで書かせていただきました。

私達では思いつかないようなアイデアなど、建設的なご意見をたくさんいただきましたので共有させていただきます。

なお、個人の特定につながるような内容については割愛させていただいています。ご了承ください。

 

保護者の皆様のご意見 ※別ページが開きます

学校運営協議会および地域のみなさまの意見 ※別ページが開きます

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