学校だより
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【11月号巻頭言】
いつもゼロから考える
校長 角皆 裕文
私はある子を探していました。
「ねぇねぇ、集会委員会の子、誰か知ってる?」
何人かの子に聞いてみると、ようやく6年生の委員長の名前がわかり、その子を訪ねて訊きました。
「あの・・運動会の開会式のことなんだけど・・」
「私は開会式にあまり関わっていなくって。確か5年生が中心になって決めていたような」
開会式を中心となって計画した5年生の2人にたどり着いたのは、探し始めて3日目のことでした。
「開会式のことで相談があるんだけど・・」
今年度も春から職員たちと話し合い、「子どもに委ねる運動会」の実現を目指して子どもたちの取り組みをバックアップしてきました。昨年度はそういう意図もあり、開閉会式での「校長の話」を割愛させてもらいました。ところが今年、子ども達がゼロベースで計画したはずの開会式を見ると「校長の話」の文字が・・。
「これはどうしたものか・・。子ども達は“なんとなく”校長の話を入れたんじゃないか?それとも忖度か?私が話すのはいいのだが“なぜ必要なのか”を考えてほしいなぁ・・」
ここから冒頭の人探しが始まったのでした。
「あのさ、『校長の話』って・・いる?」
担当の子は一瞬、キョトンとした顔をしましたが、すぐに笑顔をつくり、言いました。
「もちろんいるよ!」
「・・そうかー。それじゃあさ・・私はどんな話をしたらいいのかな?」
「そうだなぁ・・・盛り上げてほしい!」
「盛り上げるかぁ・・。わかった!やってみる!」
担当児童のミッションを背負った私はひとまずやれるだけのことはやってみました。
「(これでよかったかなぁ・・)」
内心そう思いながら台を降りる際に担当児童と目が合うと、ニコッと微笑みながら親指を立てたのでした。
今年の運動会はインフルエンザの流行と重なり、残念ながら参加できなかった児童も多くいました。保護者のみなさまにおかれましては、体調管理に気を付けながら子どもたちの活動を支えてくださったことについて、心より感謝申し上げます。
究極の「子どもに委ねる運動会」とは、大人が子どもに“役割”を与えるだけでなく、子どもがゼロから自分たちで考え、作り上げる運動会だと思っています。
「校長の話、今年はいる?」「いらないな!」
誰にも忖度せず、自分の頭でゼロから考えられる子、それが私の考える「自ら問いを立て 学び続ける子」です。
限られた時間の中で、ひとりでも多くの子ども達の達成感を引き出せるよう計画した運動会ですが、運営面で行き届かない部分もあったかと思います。今後に生かせるようなご助言がありましたら、ぜひお寄せください。
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