学校だより
【8・9月号巻頭言】
うらめしやドラえもん
校長 角皆 裕文
のび太が遊びに行こうとするとママの声が。
「のびちゃん!宿題終わったの!?」
逃げるようにして家を飛び出すと、なぜか近所を歩いている担任。
「おい野比、宿題はやったのか?」
やっと空き地にたどり着くと、ドラえもんまでもが!
「のび太くん、宿題終わったのかい?」
どうしてみんな、そんなにのび太に宿題をやらせたいのか!そもそも学校から帰ったらのび太の時間ではないのか!のび太が宿題をやったら、それで「学んだ」ことになるのか!
テレビの前で、どこかの校長がプリプリと怒っています。そしていよいよ夏休み。夏休みといえば・・やはり宿題?
朝、門に立っていると、嬉しそうにノートを見せてくれる子がいます。自分の興味あることを調べてきた子、漢字の練習をしてきた子。私がちょっといじわるして「へぇ。〇年生はそんな宿題が出てるんだ?」と訊くと、「違うよ!自分で考えてやってきたんだよ!」と怒られてしまいました。やはり自分で選んだ課題、自分が興味のある課題については達成感も別格。思わず私に見せたくなるのでしょう。
子ども達が心待ちにした夏休みを迎えますが、本校では今年度も「一律に与えられた課題をこなす“宿題”」ではなく、「自ら必要な学びを選んで取り組む家庭学習」を子ども達に推奨しています。子ども達はそれぞれの学年に応じた形で4月からの学びを振り返り、夏休みの間に取り組みたい学習について計画を立てました。
各ご家庭におかれましては、先日配信した「まなびのてびき」なども参考に、子どもたちの“おうちまなび”をサポートしていただければ幸いです。そして「○○ちゃん、宿題やったの?」ではなく、「計画通り行ってる?」と訊いていただきたい。もしお子さんの計画がうまくいっていないようなら「一緒に計画立てよう」と声をかけてほしいです。
前述の「自学ノート」などは夏休みの家庭学習にピッタリです。自分の好きな世界をどこまでも探究し、ノートにまとめたらぜひ、夏休み明けに担任まで提出してください。
蛇足ですが、これからののび太のママには、せめて「のびちゃん!計画通り進んでいるの!?」と叫んでほしい。国民的アニメ作品を敵に回すつもりはありませんが、日本人に取り憑いた「宿題=学び」のイメージを強化しているような気がして、うらめしいのです。
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