HPをご覧の皆さま。簿記部です。お待たせしました。第3話です。前回は「簿記ができると何のいいことがあるのか?」についてお話をしました。今回は「公認会計士・税理士って何している人?」の公認会計士さんのお話です。公認会計士さんのお仕事だけで長くなりそうだから、税理士さんと分けてお話ししますね。

 ところで、前回までのお話で「会社のお金やモノがいくらあるか」とか「いくら利益が出たのか」を知るために、「仕事をお金に換算して帳簿に記入するんですよ。」と言いました。少し難しいですが、これらを見るための表を「財務諸表」なんていいます。これは法律によって会社の成績表として発表しなければならないと決められています。さすがに会社の成績は54321なんて数字ではつかないし、観点別評価もありませんが、この成績表にウソがあると、会社の信用はガタ落ちするし、ステークホルダーも大混乱になります(ステークホルダーについては、前回を見てね)。そこで、公認会計士さんの出番です(待ってました!)。

 公認会計士さんは、医師や弁護士と並ぶ国家資格です(難関取得資格です(;^_^A)。お仕事は大きく分けて4つ。まずは、会社の作る報告書(財務諸表)が正しいことを証明する仕事(難しい言い方だと監査業務)。これは公認会計士さんしかやってはいけない専門的なお仕事です。2つ目は日常の会計のお仕事や報告のためのお仕事を教えてあげる仕事(難しい言い方だと会計業務)。3つ目は税金を納めるための書類づくりの相談を受けるお仕事(税務業務)。これは税理士さんの登録をしないとできないのですが、税理士さんについては次回まで待ってね。4つ目が社長さんの会社の相談事にアドバイスをするお仕事(コンサルティング)です。いやいや大変なお仕事ばかりですねぇ。

 公認会計士さんは、監査法人(公認会計士さんがたくさん集まっている会社)でお仕事をしたり、一般の会社の中でお仕事をする人もいたりします。独立して働くと定年もなく一生働くこともできるんですよ。

 「AIの普及により公認会計士さんもいらなくなる」なんて話もありますが、コンサルティングみたいに人と人との話し合いにはコミュニケーションができる公認会計士さんがいた方がいいですよね。

  公認会計士さんになるには、国家試験を受ける必要があるけど、昔と違って「大学を出なきゃ」とか、「検定を持っていなくちゃ」なんて条件がなくなって、だれでも受験できるようになりましたが簿記の知識は必要なので、まずは簿記から勉強するのが良いですね。

 ちなみにお給料は年収で550万円から1,100万円くらい。大学卒業での年収がだいたい250万くらいと言われていますから、公認会計士さんになると約2倍になりますね。お仕事は大変ですがやりがいは十分です!

 次回は税理士についてお話ししましょう。お楽しみに。