今朝、登校するあさひっ子を東門で迎え、始業のチャイムが鳴ったので戻ろうとしていたときのことです。いつもは時間内に到着しているある登校班がやってきました。班のリーダー6年生に理由を尋ねてみると「1年生にアクシデントがあり、遅くなることはわかっていたけれども、あえてみんなで遅れて登校した」というのです。
おそらく迷い、そして焦ったことでしょう。「想定外の状況下でどんな判断をすべきか」に対する解を、これまで獲得してきた知識や経験を総動員して「全員の安全」を選択した判断は見事です。他にも適切な判断があったかもしれませんが、「何を」選んだかではなく「どのように」選んだかが重要だと思います。これこそが、学校教育で身に付けたい「資質・能力」のひとつです。

そんな出来事に感心しながら他の学年の様子を見ていますと、3年生が算数を学習していました。

「12×4」にはどのような場面があるかを説明する学習でした。それぞれが、図を用いて多様な考え方を導き出していました。これは算数の一場面の話ですが、様々な学習や生活場面でこのような「自己決定」→「自己表現」を繰り返すことによって、先述の6年生のような判断が生まれるのです。
今後も、結果以上に思考過程を大切にする教育を進めていきます。
最後に、今後の学習に期待したくなる3年生の振り返りをどうぞ。