「このメロディーの音程、しっかりと合わせて!」「ここのハーモニーを吹くとき、自分の役割を理解して吹いて!」「(アイン)ザッツと音の終わりは気持ちでそろえなさい!」・・・今日も石井先生の気合いの入った指導の下、1年生から3年生まで総勢90名の部員たちは、4月1日の第40回定期演奏会に向けて熱心に練習している。

 この日は、P.チャイコフスキーの名曲「くるみ割り人形」の楽譜に、先生から言われたことを1つひとつ書き込みながら、全員が気持ちを1つにして練習に取り組んでいた。

 樽町中学校の吹奏楽部は、創部してから途切れることなく定期演奏会を開催してきた。今回の定期演奏会では、創部当初に顧問をされていた田口先生をお招きし、名曲の1つである「メリーウィドウ」の『ヴィリアの歌』の指揮をしてもらうことになっている。

 創部から40年。その頃から時が移り、社会の様子も子どもたちの趣向・雰囲気も様変わりしたが、1音1音を大切にする樽町中学校吹奏楽部の姿勢は今も変わらない。先輩から後輩への「音のバトン」は、よき絆として今も引き継がれているようだ。

【文責:中川尚彦(情報管理部)】