学校長あいさつ
本牧中学校は「非認知能力」の育成を重視します
校長 高橋 秀吉
本牧中学校はすべての教育活動において、「非認知能力」の育成を基盤に置います。
「非認知能力」とは、例えば、自尊心、自己肯定感、自立心、自制心、自信などの「自分に関する力」と、一般的には社会性と呼ばれる、協調性、共感する力、 思いやり、社交性、道徳性などの「人と関わる力」のことです。それらは数値では表すことができません。ノーベル経済学賞を受賞したアメリカの学者ジェームズ・ヘックマンの研究が有名です。OECD(経済協力開発機構)はその研究成果を踏まえ、「非認知」的な心の性質を「社会情緒スキル(social and emotional skills)」と言い換え、こうした心の基礎を身に付けておくことの重要性を主張しています。そして「非認知能力」を高めると、教科学習等で身に付ける能力も伸びると指摘しています。
そこで、本牧中学校では筑波大学の飯田准教授のチームと連携し、子どもたちの「非認知能力」につながる現状分析を行っていきます。4月と10月の2回に分け、調査を行います。各授業、学級活動、委員会活動、学校行事、部活動等を通して、子どもたちに自己肯定感、自制心、協調性、思いやり等が育まれているかを把握し、学校教育の質の更なる向上を目指します。
また、横浜市教育委員会から委嘱された「カリキュラム・マネジメント研究開発校」として、「非認知能力」と学校教育との関連性に関する先端研究・実践を行っていきます。コロナ禍を経た今、子どもたちの健全な成長を支えていくために、保護者、地域の皆様と協働し、より良い教育の在り方にチャレンジしていきます。
一緒に子どもたちを支えるチームとして、ご理解とご協力をお願いいたします。