私は、平成25年度よりPTA会長をつとめる柴田でございます。
まずは、保護者の皆さんにPTAを少し紹介させていただきます。
PTAとは保護者と教員が学びあうことで、その成果を児童生徒に還元するとあり、保護者が主となり家庭、学校、地域をつなぐ子どもを中心に置いた地域教育活動を活性化する役割を担うと言われています。では、今ご紹介したように、本当に保護者が主体となって学校や地域をつないでいく必要があるのでしょうか。
昨今の日本を取り巻く環境は、大きく様変わりしています。その一つのキーワードは少子高齢化です。物をつくれば売れる時代と言われた高度経済成長下において教育現場で優先されていたことは、社会に出ても「社会人としての礼儀(心)、知識(技)、体力(体)を持ち合わせ、周りの人と協調していける大人」になることでした。
しかしながら少子高齢化が進むと日本の人口は、ある公的機関の発表によると、35年後(平成60年)には人口が1億人を切り、生産年齢人口(15-64歳)は今日の8千万人から40%も減少して5千万人程度になると予測しています。これは、日本という商圏の総売上げが大幅に縮小することを示唆しています。おのずと日本企業は、売上を維持するため商圏を海外に広げる、商品に新たな付加価値を付ける、それを実現するため創造性ある豊かな個性を持つ人材を雇用することに注力していくでしょう。
従ってこれまでの「一定水準の心技体と協調性」を磨くことに加えて、教育現場では「創造性のある豊かな個性」も伸ばしていく必要があるのだと感じています。
ある行政機関のホームページには「個性を伸ばす教育」とは、学校だけに限らず、家庭、地域、企業などさまざまな教育主体が個別に充実を図るだけではなく、互いに連携して子どもたちの創造性・独創性を育み、豊かな個性を引き出していくことが必要であると伝えています。
以上のように、さまざまな教育主体を連携させて児童に還元する役割こそが、これからのPTAの重要な役割の一つと考えています。そして、我々は一人でも多くの保護者の皆さまがPTAの活動に参加しやすい雰囲気をつくり、多くの保護者の皆さまとPTAの活動を通して我々自身も成長してゆきたいと考えております。
次に本年度の私自身のテーマについてです。
本年度の私のテーマは、「傾聴」「信頼」そして「行動」です。
皆さまもご承知の通り、私は本年度よりPTA会長を務めさせていただいております。従いまして、まずは、学校の先生方や関係者の皆さま、町内会の地域の皆さま、そして多くの保護者の皆さまのご意見を、お一人でも多く「傾聴」させていただきたいと考えております。
さらに、これまでの諸先輩たちが築いてきたPTAへの「信頼」を維持、向上してまいりたいと考えております。本年度のPTA役員は全員が初めてのメンバーであります。経験不足から保護者の皆さまにご心配をおかけすることもあろうかと思います。微力ではありますが我々のできることは誠意をもって務めていくことと肝に銘じ、皆さまの信頼を積み上げていきたいと考えております。
そして、「行動」です。これからの日本に思いを寄せると、将来の子どもたちのためにPTAとして新たに「行動」することも重要な役割となります。時には新たなチャレンジを保護者の皆さまのご理解ご協力をいただきながら進めてまいりたいと考えております。
最後になりますが、今年のスローガンは、「支えあうPTA」です。
子どもたちを支えてくださる、学校関係者の皆さま、地域の皆さま、すべての保護者の皆さまに感謝をしながら、我々PTAも子どもたちのために尽力していきます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
PTA会長 柴田 義輝
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