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研修部より

令和元年度 夏季巡検 富士吉田・甲府巡検(2019/8/18-8/19)

指導講師 横浜市立大道中学校 副校長 松岡 茂房
横浜市立森中学校 副校長 田中 良樹
巡検講師 横浜市立菅田中学校 清水 耕太郎
横浜市立瀬谷中学校 近藤 匠
横浜市立川和中学校 池田 綾華
横浜市立南瀬谷中学校 礒 崇仁

photo  今年度の浜中社の巡検として、8月18日~19日の1泊2日で「富士吉田・甲府巡検」を行いました。今回は「甲府盆地における扇状地の農業(地理)」「山岳信仰と富士講(歴史)」「甲斐国支配と甲府の変遷(歴史)」「鉄道会社による地域開発(公民)」が巡検のテーマで、富士急行本社、ふじさんミュージアム、富士吉田御師町、信玄堤、銚子塚古墳、武田氏館跡、甲府城、錦城葡萄酒(勝沼のワイナリー)等をまわりました。浜中社巡検としては、1969年の「甲斐巡検」、1996年の「甲府巡検」につづく3回目の山梨県への訪問でしたが、新たな視点や発見を得ることができました。

<参加者の声>

  • ・今回初めての参加だったのですが、宿泊だからこそ、先輩方の貴重なお話を聞けたので、とても良かったです。
  • ・やはり宿泊は時間に余裕があり良いなと。宿泊でもこれだけの参加者がいること、そこでの出会いがあったのがうれしいです。
  • ・専門家の話をきいて実際に現地を歩くとまた違った一面をみることができた。
  • ・歴史に関して、時代を追って見学をさせてもらったことで、甲府という地域における時代毎の相違点や共通点がより理解しやすかった。
  • ・曽根丘陵のうねりに感動しました。やはり地形を目で見れるのは感動します。地形フェチなので、地図を見ながらの現地視察はサイコーでした。
  • ・信玄堤、甲府城、錦城ワイン。普段見たりきいたりできない場所・内容があり興味深かったです。


 

夏季研修講座(2019/8/1)の報告

photo  8月1日に浜中社夏季研修講座を、市教委との共催で戸塚フォーラムで行いました。午前中は浜中社元会長の田村泰冶先生による歴史講演会と浜中社夏季巡検説明会、午後は国連UNHCR協会の天沼耕平氏によるワークショップという内容でした。
 午前中の歴史講演会は今年度の浜中社巡検を見据えた、「甲斐国における武田信玄の領国経営~戦国時代の実像と虚構~」という内容で行われました。甲斐武田氏の成立と発展、甲斐武田氏の領国経営と治水事業、武田信玄の実像について、田村先生による詳細な資料と知識を基にした、大変内容の深い講演会でした。
 その後の浜中社夏季巡検説明会では、巡検講師と指導講師による巡検のテーマや見どころについての説明を行いました。巡検について事前に知識を得ることができ、当日につなげることができました。また、巡検参加者だけでなく多くの方にも参加いただき、授業につながる視点や知識を提供できたと感じています。
 午後のワークショップでは、国連UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)についての説明の後、現在の国際情勢における難民救援の意義と、国連UNHCR協会の活動についての講演が行われました。
その後、国連UNHCR協会と大学生による団体のSOARによって考案されたワークショップである『いのちの持ち物けんさ』を実際に行いました。このワークショップは「喪失の疑似体験」を目的としており、実際に小、中、高等学校での出張授業などで活用されています。内容としては、もしも難民になってしまった人々と同じように、自分にとって大切なものを全て失ったとしたらどのようなことがおきるかを体験することで、難民の問題を自分事としてとらえることをねらいとしています。今回の研修講座で実際にワークショップを体験することで、参加者の皆様も難民問題への理解を深め、授業でどのように用いることができるかを考えることができたと思います。
今年度も午前と午後の活動を通じて、参加者の皆様に日々の授業づくりに使える知識や視点を提供できたと考えています。研修部では引き続き社会科作品展・研究発表会、横浜みなと巡検などを企画しております。今後とも研修部の活動にご参加いただけると幸いです。

 


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