令和5年4月18日(火)に3年生を対象に国語・数学・英語の3教科について全国学力・学習状況調査が実施されました。個人票についてはすでに生徒に配付しておりますが、調査結果より見えてまいりました錦台中学校生徒の学習課題について検討し、今後の学習指導に生かしてまいります。

生徒質問紙(全国基準)生徒質問紙(神奈川県基準)

学力については、数学・英語において、全国・県平均を上回り、国語についてはほぼ全国平均という結果でした。日々、積み重ねてきた学習への取組が、成果として出ていると考えられます。一方、自己有用感については少し下回る結果となり、昨年度と比べ上昇したものの、まだ低い状況にあります。行事や委員会活動などを通して、学習以外の活動にも幅広く取り組み、自信をもって活動する経験が大切であると考えます。

各教科の分析

国語

分類 区分 対象問題数(問) 平均正答率(%)
錦台中学校 神奈川県(公立) 全国(公立)
全体 15 70 70 69.8
学習指導要領の内容 知識及び技能 (1)言葉の特徴や使い方に関する事項 2 68.1 66.3 67.5
(2)情報の扱い方に関する事項 2 63.4 63.7 63.4
(3)我が国の言語文化に関する事項 3 71.5 71.7 74.7
思考力、判断力、表現力等 A 話すこと・聞くこと 3 82.7 82.5 82.2
B 書くこと 2 71.6 64.6 63.2
C 読むこと 4 61.1 64.2 63.7
評価の観点 知識・技能 7 68.2 67.9 69.4
思考・判断・表現 9 70.6 70.4 69.7
主体的に学習に取り組む態度 0      
問題形式 選択式 7 73.7 73.9 73.1
短答式 4 64.2 63.3 65.6
記述式 4 67.8 68.1 68.0

問題別調査結果を分析すると、書くことに関して平均を上回る結果となりました。しかし、「読むこと」に関する力が平均に届きませんでした。その中でも特に、「文章の中心的な部分と付加的な部分について叙述を基に捉え、要旨を把握する」という設問が大きく下回っていました。今後、文章の主題を読み取る、主題をまとめるという取組を行っていきたいと思います。

数学

分類 区分 対象問題数(問) 平均正答率(%)
錦台中学校 神奈川県(公立) 全国(公立)
全体 15 55 52 51.0
学習指導要領の内容 A 数と式 5 68.7 65.2 63.0
B 図形 3 43.1 36.1 33.2
C 関数 4 51.7 51.7 51.2
D データの活用 3 49.9 47.4 48.5
評価の観点 知識・技能 10 60.6 56.6 55.7
思考・判断・表現 5 44.6 43.4 41.6
主体的に学習に取り組む態度 0      
問題形式 選択式 4 53.9 46.7 45.3
回答式 6 65.1 63.3 62.6
記述式 5 44.6 43.4 41.6
全国・神奈川県と比較して正答率が高く、特に「数と式」「図形」の分野では大きく上回っています。一方で学習指導要領の領域ではデータの活用、評価の観点は平均をやや上回る結果となりました。事象を理解して、自分なりに説明できるよう解釈し、説明できる力を伸ばしていきたいと思います。具体案として、生徒自身が模擬授業を行うなど授業実践を更に深めていきたいと思います。

英語

分類 区分 対象問題数(問) 平均正答率(%)
錦台中学校 神奈川県(公立) 全国(公立)
全体 17 53 50 45.6
学習指導要領の内容 (1)聞くこと 6 66.4 62.5 58.4
(2)読むこと 6 56.0 55.7 51.2
(3)話すこと[やり取り] 0      
(4)話すこと[発表] 0      
(5)書くこと 5 34.1 29.5 23.4
評価の観点 知識・技能 9 61.1 56.6 51.5
思考・判断・表現 8 44.4 43.4 38.8
主体的に学習に取り組む態度 0      
問題形式 選択式 12 61.2 59.1 54.8
短著式 3 43.5 37.9 30.1
記述式 2 20.0 16.9 13.5

全国・神奈川県と比較して、平均を上回っています。しかし、平均を上回る結果ではあるものの、「記述式」の問題形式では正答率が20%となっています。また、評価の観点の「思考・判断・表現」では、平均点を少し上回る結果となっています。これらに対応できるような取組として、英語で情報を正確に読み取ることや、「記述式」の問題に対応できるような取組を、これからも授業の中で取り入れていきたいと思います。