学校長あいさつ

 

誰もが安心して違いを表現できる学校をめざして

横浜市立港中学校長  緒方 浩臣

 

   横浜市立港中学校は、昭和22(1947)年4月に、現在の北方小学校の地を借りて、北方中学校として開校いたしました。翌昭和23(1943)年に現在の校地に移転し、横浜港に近いというところから、校名も「港中学校」と改名し、現在にいたっております。 

 学区内には、全国的にも知られる横浜中華街・元街商店街・山下公園・港の見える丘公園・山手外国人墓地等の観光地があります。さらに周囲には、赤レンガ倉庫・山手西洋館などもあり、国際色に富んだ横浜の歴史を感じることができる地域に立地する学校です。 

 現在、1年生4クラス、2年生3クラス、3年生4クラス、個別支援学級3クラスの14クラスの学校です。在校生の約30%が中国をはじめとする外国人及び外国につながる生徒であり、校内に外国語が飛び交うことが日常であるということが本校の大きな特色です。 

 国際教室では、日本語指導や母語指導が、専任の教師や地域ボランティアの方々によって行われています。「日常の自然な中での交流」をテーマに、自分と違う他者の存在を「一人ひとりが違ってあたりまえ」という認識のもとに、国際理解教育、人権教育、共生教育の実践が行われています。 

 本校では、平和教育・環境教育・国際理解教育の3本の柱としています。個性や自主性を尊重すると同時に、中学生としての自覚、規律を守る生徒の育成をめざしています。私たちは「地域の国際化」が進むなかで、地域の負託に応えるため、国際社会で活躍、貢献できる人をめざし、今後一層努力してまいります。