明日から冬休みになります。年末に大掃除をしたり片付けをしたりする家もあるかもしれません。家の仕事をするチャンスです。家族やだれかのために役に立つことをすると気持ちがよいです。その人との間の「信頼貯金」もたまりますし、自分が役に立ったという気持ちが「自信貯金」にもつながります。
 さて、自分が勉強でも遊びでも何かしているときに、家の人に「ちょっと手伝って」と言われたとします。このとき皆さんはどう思いますか。「今勉強しているのに」「今いいところなのに」「後にしてほしいな」などと思って、がまんして言うとおりにしたり言い返して言い合いになってしまったりということはありませんか。
 互いに嫌な思いをしなくて済むようにどんな考えでいたらよいか考えてみましょう。
 急に言われたことがあったらまずは自分の気持ちを丁寧に話してみましょう。「勉強しているところなので後にしてもらえますか」「今、丁度良いところなので30分待ってもらえますか」このように話せば家の人も「じゃあ30分後に手伝ってね」というように言うかもしれません。
 別の方法もあります。あらかじめ予定を聞いて計画を立てておくということです。
「今から~をするからもし手伝いを頼むのだったらこれが終わってからにしてください」などと言っておくと「じゃあ3時になったら手伝ってね。」と家の人が言うと思います。そうするとお互いに気持ちよく仕事ができるのでまさにwin winになりますね。5年生の皆さんは火曜日にwin winの学習をしていました。こういうこともwin winになります。
このように丁寧に話をしておくとトラブルが少なくなります。

 普段の生活でも同じです。友達や家族に対して「言わなくてもわかってくれるだろう」と思っていることはありませんか。友達や家族にでも丁寧に確認をすることが大切です。
 友達や家族と話していて、相手は伝えたつもりなのに「聞いていないよ」「初めて聞いたよ」ということはありませんか?テレビを見ていたりするなど何かしている人に後ろから話しかけてもきちんと伝わりませんね。隣に行って顔を見て話し、「それでいい」と確認をすることまですることが大切です。
 言わなくてもわかってくれるだろう、言ったつもり、というのがコミュニケーションのずれの始まりです。そこからはどんどんずれていってしまうので、「ずれているな」と感じたら相手を責めるのではなく、「自分はこう思っているのだけれど、どうなの」と確認するとよいでしょう。
 よりよいコミュニケーションをするには自分の考えをきちんと伝える。相手の考えや気持ちを確かめるとよいという話をしました。このことを生かして充実した冬休みになることを願っています。