学校だより11月号[175KB pdfファイル]  

 

      子どもの声に耳を傾けたい


校長 阿部 直美

  天高く馬肥ゆる秋。農作物など、秋の実りもうれしい季節となりました。篠原小学校では「ここぞ!」とばかりに校外学習や行事を盛り込み、忙しくも充実した秋を迎えています。去る10月18日(月)~19日(火)は6年生が修学旅行として、鎌倉に行ってまいりました。学校から1時間余りと近場ではありますが、古都鎌倉は歴史的にも意義ある場所が多く、子どもたちの学習と直結しています。高徳院(大仏)円覚寺(坐禅体験)鶴岡八幡宮、江島神社など、由緒ある神社仏閣をたずねました。また、新江の島水族館では、相模湾と太平洋に暮らす生き物を観察し、海を取り巻く環境についても考えることができました。感染症対策がしっかりしたホテルの宿泊も快適でした。6年生は、ちょっぴり失敗もあったようですが、この宿泊体験を通じてずいぶん成長した姿が見られました。卒業を見据えて、今後ますます成長することを期待しています。このあと、各学年の校外学習や遠足、5年生の宿泊体験学習が続きます。それぞれ、実り多からんことを願っています。


  さて、新型コロナの新規感染が急激に減少し、ホッとしているのも確かですが、一方では、これまでの長いコロナ禍が子どもたちの心に及ぼした影響が、予想以上に大きいことをひしひしと感じています。横浜市全体でみても、学校生活やその他さまざまなことに不安を感じるお子さんが増えています。
感染症そのものに対する不安。社会や家庭の変化に対する戸惑い。臨時休業や分散登校、学校行事の変更や密を避けるルールなど、学校の「当たり前」がすっかり変わってしまったことによるストレス。どの子にも無意識のうちに、さまざまなストレスが重なっているのは確かです。おとなですら、先が見えない不安や閉塞感を抱えながら生きているのですから、子どもにそのしわ寄せがいかないはずがありませんね。


  表面的には何事もないように明るく過ごしている子どもたちにも、言い表しようのない不安や、どうしようもない悩みがあるのではないでしょうか。精神的にはぎりぎりのところで何とか持ち堪えている子どももいるかもしれません。明るい一面だけを見て「この子は大丈夫。」と即断せず、「この子にも何か困ったことがあるのではないか。」という視点で見守りたいと思っています。子どもの声はかすかで小さいものです。おとながアンテナを高くして、ちょっとした変化を見逃さず、つぶやきを聞き逃さず、子どもの声に耳を傾けたいと思っています。ご家庭でも、気になることがございましたら、遠慮なさらず、学校にもお知らせください。学校とご家庭とで力を合わせて、まずはお子さんの声を聞き、その思いを尊重しましょう。そのうえで、お子さんが少しでも安心して生き生きと過ごせるように、学校としても手立てを考えてまいります。