ひなたやま   学校だより   

               学校長   庄子 甲子  

4月

 「ご入学 ご進級 おめでとうございます」

 本校の校庭には、満開の三本桜、かわいい菜の花、パンジー、ビオラ、つぼみがふくらみ始めたチューリップが子どもたちの入学や進級を祝うかのように咲いています。
 さあ、新学期のはじまりです。

 さて、3月19日に卒業生22名が巣立ち、4月6日には24名の1年生が入学しました。そして、平野副校長先生と志賀先生、白岡技術員に代わり、いずみ野小より網副校長先生、飯田北小より山田先生、鶴ヶ峯小より生出先生、いちょう小より片桐技術員の4名の職員が加わりました。18教職員名と146名(4/6現在)の子どもたちで21年度をスタート致しました。

 本年度は、下瀬谷小学校との統合を控え、子ども同士が仲良しになるために交流を始めます。統合してから交流するのでは不安が大きいでしょう。できるだけ不安を少なくするために早いうちから交流を実施します。
 早速4月2日(木)に下瀬谷小学校と本校の先生方が一緒に学年交流を中心に計画を立てました。最後の運動会やひまわり広場等は、一緒には実施しません。また、これから実施する交流の様子を学校だよりでお知らせします。
 先日、卒業式に出席された地域の方がつぶやいていました。
 「来年の卒業式は、6年生だけでなくぼくらも泣いてしまうよ。」
この言葉が私の心に深く残りました。
 子どもや保護者そして地域の方々の日向山小学校への深い思いをしっかり受け止めて、日向山小学校の教育を瀬谷さくら小学校へつなげていくよう教職員一同励んでまいりたいと思います。
 昨年同様、ご支援ご協力よろしくお願いします。




5月
 「一年後の子どもの育ちをめざして・・・」


 
校庭の三本桜の下で桜の花びらを集めて遊ぶ一年生。入学式の緊張はそこにはありません。一年生の笑顔が日向山小学校の校庭をさらに明るくしてくれています。
 
 さて、本校はクラス替えのない学校です。つまり学級集団が六年間同じです。それでも、新しい学年を迎える子どもたちには「期待」があります。
 この「期待」とは、前の学年とは違う自分をつくろう、もっと勉強ができるようになろう、もっとスポーツができるようになろう、もっと友だちを増やそう、もっと学校で活躍しようというものです。

 「期待」は大勢の子どもが生活する、集団生活の場で実現されます。
 集団で活動すると、期待を実現する「楽しさ」が一人の時より増えます。友だちからの「学び」も一人の時より増え、実現に近づきます。
 また、子どもたちが力を合わせて何かを創り上げると「連帯感」が生まれます。連帯感は「困難な問題」を乗り越えさせます。
しかし、集団生活には「我慢」や「思いやり」「規律」が求められます。

 子どもたちは学級目標をつくり、それに向かって進みながら「期待」を実現させていきます。「期待」を実現さたときには、自ずと「我慢」や「思いやり」「規律」も育っていきます。各学年の学級目標は・・・

 一年生は おひさま クラス
 二年生は ○ひ(ぴ)かぴか ○なかよし ○たのしく
      ○やさしい ○まとまる 
      2年生  ?を見つける!
 三年生は 明るい気持ちでもえよう ファイヤーパワー
 四年生は あきらめないで 協力しあうクラス
      がんばって こころを一つに 
      うまくいかなてもあきらめない
 五年生は HUMI様になろう
      HU ふわふわ言葉がいっぱい
      MI みんなの知恵を出し合って 
        ぐんぐん進む五年生
      さ さいごまでがんばる
      ま まちがってもいい 進んで発表
 六年生は  DA TA とも
      だらけない  楽しく  友だちと!
      大事なこと  正しく  友だちと!
 個別学級は ひらけ ひまわり
       自分がすき 友だちがすき 日向山がすき

 また、保健室や給食室、事務室、技術員室も一年間の目標をつくり、子どもたちの期待を支えていきます。これらは、昇降口等に掲示しています。
 一年後の子どもたちの育ちを目指して教職員一同がんばっていきます。



        
「有終の美に向かって」

 早くも始業式から2か月が経ち、木々の緑は新緑から深い緑に変わってきました。
 そして、子どもたちの登校する姿も変わってきています。

・通学路に引いてある白線の内側を意識して歩く子ども、増えてきました。今年の目標です。
・一人で登校する子ども、手をつないで友だちと来るようになりました。 心なしか登校時刻も早くなりました。友だちの力はすごいです・・・。
・弟を気づかいながら、元気よく「おはよう。」のあいさつする子ども。弟 もつられて 「おはよう。」すっかりお姉さんらしくなりました。
・低学年の子どもが思いっきり叩いても、必死に堪える上級生。

 登校のひとときを見ても、日に日に成長する子どもたち。ましてやこれから経験する修学旅行や全校遠足、体験学習はさらに子どもたちを成長させ、学級の絆を強くさせることと思います。楽しみです。

 さて、22年4月に瀬谷さくら小学校に統合することになり、日向山小学校は本年度限りとなります。そこで、お世話になった地域や保護者の皆様、旧教職員に向けて子どもたちが勉強している日向山小学校の姿を心に残していただけるよう、6月23日(火)に公開授業を計画致しました。
 保護者の皆様には先日、「授業参観のお知らせ」でご案内した通りです。
 併せて、本市の小・中学校の先生方には平成14年度から7年間「情報教育」について研究してきた成果を見ていただこうと計画しました。

 今、6月23日(火)に向けて、技術員さんは学校内をきれいにしたり、校庭や畑を整えたりしています。もちろん、先生方は子どもたちに学ぶ意欲や学習態度を高めたり、より分かりやすく楽しい授業に取り組んだりしています。これをきっかけに子どもたちに学力、先生方には指導力が向上し、日向山小としての有終の美が飾れることと思います。
当日は、受付や接待に役員保護者の方にもお手伝いしていただきます。


7月
      「Y150全校遠足」


 横浜市の全小学校が参加することになっているY150。本校はひまわり班活動(縦割り)の全校遠足で行くことにしました。ですから、バスで行くことができました。1・2年生にとってもよかった
です。

 当日、登校する頃には雨があがり、期待とうれしさに満ち溢れた子どもたちの顔。毎日全校遠足のように期待とうれしさで通える学校にしなくてはとあらためて思いました。
 さて、6年生は下級生をしっかり並ばせて、下級生に気づかいながら、Y150を見学していました。さすが6年生。
 5年生はバスレクを担当しました。伝言ゲームでみんなを楽しませてくれました。来年はリーダーです。期待できます。
 4・3年生は瀬谷とは違った街に、メモをとりながら見学していました。勉強もしていました。
 2年生は自分以外の学年の友だちと触れ合うことを楽しんでいました。ひまわり班活動に慣れてきました。
 1年生はひまわり班に不安を見せながらも、気づかってくれる上級生に心を開いていました。にこにこの1年生。
 今年は、バスガイドさん役の先生が「横浜三塔」を説明してくれました。「横浜三塔」とは・・・・・
神奈川県庁【キング】
81年前に建てられた西欧建築。威風堂々たる容姿からキングと名付  けられました。
横浜税関【クイーン】
75年前に建てられたイスラム・モスク風の塔。
開校記念会館【ジャック】
91年前に建てられたネオ・ルネッサンス様式の洋館。元来、時計塔。
 当時外国から来た船乗りたちが、この「横浜三塔」を見てやっと横浜に着くことができたと安心したそうです。
 子どもたちは、見逃さんばかりにバスの中から「横浜三塔」を見ていました。横浜港と併せて「横浜三塔」が印象づけられたことでしょう。

 さて、7月24日(金)から夏休みに入ります。子どもたちには、担任の先生から夏休みの課題学習が出されます。
 先生方には、
○ 瀬谷さくら小学校の各教科等の教育課程(カリキュラム)の作成
○ 各教科等の教育課程の研修参加
○ 瀬谷さくら小学校に向けて書類や荷物の整理
等の宿題が出されました。
 さあ、7/24〜8/27を有意義に過ごしましょう


9月
     「おこだでませんように」


 今年の夏は、ローマで行われた世界水泳、ベルリンで行われた世界陸上、そして高校野球に心熱くしました。特に、神奈川代表の隼人高校は地元ということで、自ずと応援に力が入りました。初戦を勝ち抜き、満足とさわやかさを与えてくれました。いよいよ、前期後半が始まります。

 さて、今年の課題図書の中で心に残った、そしてどきっとした絵本を紹介します。くすのき しげのり作「おこだでませんように」以下略・・・

 ぼくは家でも学校でもいつも怒られる。
 お母ちゃんの帰りが遅いとき、妹と遊んでやっているのに、妹がわがままを言ってぼくが怒るとすぐ泣く。お母ちゃんが帰って来たとたん、また泣き出す。そこで怒られる。わけを言っても怒られるので、横を向く。
 休み時間サッカーの仲間に入れてくれなかった。「おまえはルールを知らんし、乱暴だから。」と言われた。悔しくてキックやパンチをした。先生に怒られた。仲間に入れてやらんと言われたぼくの心もパンチをもらったのに。しかし、そんなこと言ったら、また怒られる。
 お母ちゃんも先生もぼくを見るときはいつも怒った顔。「そんな怒った顔しとったら、しわが増えるで。」と言ったらまた怒られた。いつもきれいでいてほしいのに。
休み時間に大きな声で歌ったら、静かにしなさいと怒られた。入学式の時は、「声が大きくて元気がええね。」と言ってくれたのに。
ぼくは、どないしたら怒られへんのやろ、褒めてもらえるのやろ。
 七夕様の短冊に心をこめてていねいに「おこだでませんように。」と書いた。書き終わったら最後だった。また怒られると思ったら、先生はじっと短冊を見て、泣きながら「ごめんね。」と言ってくれた。早速お願いがかなった。
 夜、先生から電話があった。そして、お母ちゃんは妹にするようにだっこして「お母ちゃんの宝物やで。」と言ってくれた。
 ぼくはものすごく幸せです。もっともっとええ子になります。七夕様ありがとう。

 どの人も、「ぼく」のようにどうしてそんなに怒られるのかと思ったことがあるでしょう。「ぼく」の気持ちが分かるから、私の心に残ったのです。 そして、「ぼく」の気持ちを知ろうとせず、妹を泣かしたことやパンチした結果を怒ってしまった大人の私たち。私にもありました。だから、どきっとしたのです。
大人の都合に合わないから怒るのではなく、子どもがやりすぎたのならやりすぎたことを、場にそぐわないならそぐわなかったことを怒りましょう。
 私たちは、子どものよき理解者だから怒るのです。
 お母さんや先生が「ぼく」を理解したとき、「もっともっとええ子になります。」がぼくの心の中に強く生まれました。


10月
      「Forever Run」


 今年も台風14号の到来、さらに新型インフルエンザの流行でやきもきさせられました。
運動会が近づくにつれ、週間天気予報には晴れマークが顔を出すようになり、逆に、新型インフルエンザは顔を出すことがありませんでした。当日は保護者の皆様の御協力で欠席0(ゼロ)、全員参加の感動的な運動会となりました。ありがとうございました。

 今回の運動会は昨年度の学校評価を生かし、次の6点について工夫しました。
@ 日向山小学校の最後の運動会のため、予備日は休日に実施する。
A 万国旗に代わる六色の旗を運動場に掲げる。
B 演技のフォーメーションを工夫する。
C 演技や競技のマナーをしっかり指導する。
D 子どもたちの応援や説明を大きな声ではっきり言うようにする。
E 全校ダンス(瀬谷音頭・泉区民音頭)はもっと大人も参加する。
 子どもたちも最後の運動会を意識してか、練習から気合いが入り、同様に先生方も指導に力が入っていました。演技も競技も満足のゆくものでした。
 運動会に花をそえてくれたのは、南瀬谷中学校のブラスバンドでした。中学生の演技に会場が釘付けになりました。演技のすばらしさは言うに及ばず、そこに何人かの本校の卒業生がいて、充実した中学校生活を送っている証を演技を通して後輩たちに見せてくれました。南瀬谷中学校の川口校長先生の目に光るものがありました。私の目にも・・・・・
 そして、全校ダンス(瀬谷音頭・泉区民音頭)は地域や保護者の方々が大勢参加してくださいました。昨年度の学校評価、もっと大人の人も・・・達成できました。そしてそこには、大きな日向山のふれあいの和ができました。
さらに、保護者と地域の方々そして教職員が参加した綱引き。112人で引っ張りました。ただただ綱を引きました。子どもたちも一生懸命応援しました。運動場が一つになっているのを感じました。

 運動会のキャッチフレーズ「光をはなて! ラストラン 日向山」、しかし教育の場所が変わっても教育は「Last Run」ではなく、「Forever Run」永遠です。
 そんなことを感じさせてくれた運動会でした。


11月
                 「働 く」

 「ブラッドレーの請求書」(原典)をもとにしたお話を紹介します。お母さんと子どものすてきな話です。

 朝の掃除にとりかかったお母さんは、机の上に二つ折りになった紙を見つけました。何だろうと開いてみると息子のたくや君からの手紙でした。
おかあさんへ
       請求書
1おつかい代     100円
2庭はき代        200円
3妹のおもり代     250円
   合 計       550円
            たくやより

 それを見て、お母さんはにっこりうなずき、そのまま掃除を続けました。
 さて、お母さんは次に何をしたのでしょうか。
 夕方、たくや君が元気よく学校から帰ってきました。机の上には、今朝の請求書と550円がきちんとのせてありました。
たくや君へ
       請求書
1かぜのかんびょう代    0円
2えんぴつ代         0円
3おせんたく代        0円
   合 計          0円
          おかあさんより

「やったあ。」とたくや君は喜びました。次の朝、たくや君が机を見るとそこに1枚の紙がありました。おかあさんの字で何か書いてあります。これを読んだたくや君は胸がいっぱいになりました。今にもこぼれそうな涙を抑えて学校へ急ぎました。途中2つの請求書と550円がぐるぐる頭の中を回り始めました。
 そのうち、たくや君の心に一つの決心が浮かびました。「お金はいらない。大好きなお母さんのために、できることは何でもしよう。」と・・・お話はこれでおしまいです。
 きっかけや意欲づけに報酬をあげることはあります。しかしそこで留まらずにおかあさんのように報酬なしでも働くようすることが大切です。
 なぜならば、報酬がないと働かない子どもになってしまうからです。
 子どもは、働くことそして家族が協力することの尊さを、毎日のお手伝いを通して感得していきます。家族が喜んでくれたり感謝してくれたりすることが、働くことの喜びになります。 
 たくや君は、お母さんが報酬なしで働いてくれる「無償の愛」に気づいたのです。11月23日は「勤労感謝の日」です。

 さて、横浜市の小学校と中学校が12月から「トイレ掃除」を試行することになりました。本校では、4年生から始めようと考えておりますが、計画中ですので、詳しくは「学校だより12月号」でお知らせ致します。


12月
             「銀杏の木」

 日一日、一日秋が深まり、下原公園の銀杏の木も鮮やかな黄色に色づきました。日向山では、春は校庭の三本桜、そして秋は下原公園の銀杏の木が私たちを楽しませてくれます。
 さて、銀杏の葉と言えば右のような形を思い浮かべます。みんな同じ形のように思われますが、切れ込みが一つのものや二つのもの、五つのものもあるそうです。 また、一枚一枚大きさも違います。一つとして同じものはないそうです。一つ一つの形や大きさが違う葉が集まるから、黄色く染まった銀杏の木がより一層美しく感じられるのだと思います。
人間も同じです。姿や体つき、性質など一人一人違います。違う人が集まるからいろいろな考えが生まれ、おもしろいのです。

 これは「金子みすず」さんの詩です。
    わたしと小鳥とすずと
   わたしが両手をひろげても、お空はちっともとべないが、
   とべる小鳥はわたしのように、地面をはやくは走れない。

   わたしがからだをゆすっても、きれいな音はでないけど、
   あの鳴るすずはわたしのように、たくさんなうたは知らないよ。

    すずと、小鳥と、それからわたし、みんなちがって、みんないい。 

 「みんなちがって、みんないい」に表されていることは、頭ではわかっていても、現実はなかなか難しいものです。仲間はずれや無視、いじめが全くないとは言い切れないのが現状です。

 今年も『人権週間』がやってきます。『人権週間』とは1948年12月10日国際連合の総会で「世界人権宣言」が採択され、この日を「世界人権デー」と定めました。日本もこれを受けて、毎年12月10日を最終日とする一週間を『人権週間』としています。
 日向山小学校では、11/30〜12/4を『人権週間』として、本年度の人権教育目標「一人ひとりの違いを認め合い、励まし合い、助け合う子どもの育成」に向かって取り組んでいます。11/26には、横浜国際人権センター会長の杉藤 旬亮氏にビデオをもとにお話を伺いました。
 この『人権週間』をいじめや差別をなくすには、何を考え、どんな行動をとればよいのか、じっくり考える週間にしたいと考えます。

1月
              希望に満ちた新春を迎え
       気持ちも新たに、平成22年のスタートを迎えます。
         皆様にとりまして素晴らしい年になりますよう
              心からお祈り申し上げます。

                   

 昨年は、本校の教育活動に対して深いご理解とご協力をいただきましてありがとうございます。本年も例年と変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
 さて、3カ月後の4月1日にいよいよ「瀬谷さくら小学校」が開校となります。学校だより12月号でもお知らせしました通り
   2月20日(土)   日向山小学校ありがとうの会(子ども) 8:40〜
              日向山小学校感謝の会   (大人) 11:30〜
   3月25日(木)   修了式・閉校式
を行います。「日向山小学校感謝の会」には、歴代の校長先生や旧教職員の方々がお見えになりますので、お会いしたいと思っている保護者や地域の方々はぜひご参加ください。日向山小学校の思い出を語り合いながら、日向山小学校にご支援ご協力いただいたことに感謝したいと思います。

 話は変わりますが、水曜日の朝「読み聞かせ」に取り組んで一年が経ちました。子どもに「豊かな心をもっと育てたい。」「聞く態度や力をさらに伸ばしたい。」という願いで始めました。おかげさまで、「読み聞かせ」に協力してくださる保護者の方も増えてきました。「継続は力なり」、「読み聞かせ」の時間だけでなく、朝会や集会での「聞く態度や力」は昨年度に比べ非常に向上しています。
 充実した「読み聞かせ」が子どもに力をつけたのだと評価しています。
 そこでこれに満足せず、ステップアップを図ろう考えました。1月からの後期後半は「マイブックで読書」する日を設けて、「自分から読書する」という態度を養います。
 そのため、「読み聞かせ」を水曜日から金曜日の朝に変更しました。水曜日の朝は教師と一緒に子ども一人ひとりが自分の読みたい本(マイブック)を5分間読書します。また、学習や作業が終わったちょっとした時間、マイブックで読書し、時間を有効に使えるようにもします。

 さあ、マイブックを携帯させましょう。

 平成21年度「読み聞かせ」に協力くださっている皆さんを紹介します。
菊池 恵さん(2・5年の保護者) 三村 弘美さん(3・5年の保護者)
田岡 利香さん(6年の保護者) 染谷 千賀さん(4年の保護者)
橋本 紀美江さん(5年の保護者) 武田 珠緒さん(3・5年の保護者)
永  尚子さん(1・5年の保護者) 岩瀬 けい子さん(地域の方) 


 昨年12月まで御協力くださった方々です。
芦澤 真由美さん(3年の保護者) 下村 よし子さん(1・5年の保護者) ありがとうございます・・・・・

2月
      
「生んでくれてありがとう 
        生まれてきてくれてありがとう」


 校庭の梅の木が開花し、春の訪れが間近だと感じる今日この頃です。

 1月21日5・6校時に、保護者の参観のもと体育館で4年生が「二分の一成人式」を行いました。
 この日を迎えるまでに保健学習では思春期における男女の成長の違いを、そして国語では「伝えあうということ」を、道徳では「かけがえのない命」「あたたかい心」を、総合的な学習では「福祉」を関連させながら学習を深めました。
 当日、自分の得意なことや将来の夢を伝えた後、親から子へそして子から親へ手紙が渡されました。
 20才の1/2、10才に当たる4年生が、生まれてから10年間を振り返りここまで育ててくれた周りの人々の温かい愛情に気づきました。
 自分をもっともっと大切にすることでしょう。

 体育館の中は、「生んでくれてありがとう 生まれてきてくれてありがとう」の空気でいっぱいでした。

 5年生は、1月15日に地域の方や保護者6人とその赤ちゃんに御協力をいただき「実際の赤ちゃんにふれあう体験」を行いました。
 この日までに理科では「動物と人の誕生」を、家庭科では「家庭生活と家族」を、道徳では「大切な命」「生命の尊さ」を、国語では「インタビュー名人になろう」を、保健学習では「けがの防止」「心の健康」を関連させながら学習しました。
・ 赤ちゃんを初めてだっこした。とても緊張した。
・ 赤ちゃんの手の力が強くてびっくりした。
・ 赤ちゃんのお母さんが、「ずっと子どものことを思っている。」という言葉から命の大切さを教えてもらった。
・ ほっぺたがやわらかくて、気持ちよかった。
・ ビー玉を食べてのどにつまらせたことを聞いて、育て  るのは大変なんだなと思った。
 『子どもたちは無垢な赤ちゃんの姿を見てかわいいと思う。かわいがられる赤ちゃんを自分と置き換え、自分もたくさんの愛情で育てられていることを実感する。そうして、自分の存在が大切な存在であることに気づく。』
本校は、このような「いのちの学習」を担任教諭と養護教諭が一緒になって全学年で実施しています。

 自分を大切できる子は、友だちも大切にできるようになります。

3月
             「3つのC」

 校庭の三本桜のつぼみが少しずつ膨らみ始め、春の訪れを感じる頃となりました。この時期はどの学年も学習や活動のまとめ、次の学年に向けての準備に入っています。
 毎月行っている「避難訓練」もまとめの時期です。パソコン室出火という想定で全学年が校庭に避難しました。おしゃべりがなく、担当の先生の指示を待つ子どもたちの様子。4月に行った「避難訓練」と比べて、緊張感がありました。最後だからもういいやという態度は見られません。子どもたちの育ちを感じました。

 3月は別れの月。6年間日向山小学校で学ぶのも残りわずかとなった6年生。そして、今年は1〜5年生も日向山小学校を後にします。
今、6年生は中学校への期待と不安を感じています。そして、1〜5年生も瀬谷さくら小学校への期待と不安は6年生と同様です。
 子どもたちの「避難訓練」から見えたものは、最後だからいいやという投げやりな態度ではなく、中学校や瀬谷さくら小学校を見据えた行動になっています。次の学校への期待や不安から緊張感が生まれ、最後の避難訓練がしっかりできたのです。
 子どもたちは、すでに下瀬谷小学校との統合にチャレンジ(challenge)しています。その証拠に「最後だからもういいや。」ではなく緊張感をもって行動しています。そして、「おしゃべりをしないでしっかり聞く。」に態度をチェンジ(change)変えています。これは、「統合の期待や不安」を子ども自身がチャンス(chance)に変えていると捉えることができます。
「統合」はチャンスではありませんが、子どもたちはチャンスに変えています。たくましくなったと思います。

 さて、3月31日をもちまして日向山小学校は閉校となります。しかし、子どもたちは学び続けます。「チャレンジ(challenge) チェンジ(change) チャンス(chance)」の3Cを使って瀬谷さくら小学校でも大きなひまわりの花を咲かせるよう教職員一同これからも支援していきます。
 一年間、御理解御協力ありがとうございました。

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