※令和4年度の理療臨床公開講座を開催します。 

2022(令和4年)年度理療臨床公開講座 受講生募集のお知らせ 

横浜市立盲特別支援学校

     校長  長尾 一

 ※ 令和4年度の理療臨床公開講座を開催することに決定いたしました。コロナ感染予防に十分気を付けながら、一年間運営していきたいと思います。

 本校では、本校と横浜市教育委員会の主催により標記研修会を実施しております。これはあん摩マッサージ指圧・鍼・灸を職業としている視覚障害者を対象に、その資質向上をはかる目的で実施しているもので、昭和57年度より始まり一昨年度まで30年余にわたって実施してまいりました。この間、数多くの修了生を送り出し多大な成果をあげております。

 また、平成13年度より本研修会で規定以上の単位を修得すると、東洋療法研修試験財団より生涯研修修了証が発行されるようになりました。 

つきましては、2022(令和4)年度も次の通り募集いたしますのでご案内申し上げます。多数の方々の参加をお待ちしております。

1 講座名 

理療臨床公開講座

2 主 催 

横浜市教育委員会・横浜市立盲特別支援学校

3 期 間 

2022年5月12日() ~ 2023年3月2日()

 午前9時~午後4時 毎週木曜日 年30

4 会 場 

横浜市立盲特別支援学校(臨床研修室)

5 内 容 

1)鍼師、灸師に必要な基礎および臨床の理論と実習

2)あん摩マッサージ指圧師に必要な基礎および臨床の理論と実習

3)治療院の経営管理とその実際

6 受講資格

視覚障害を有するあん摩マッサージ指圧師、鍼師、灸師免許取得者

7 募集人員 

3名

8 募集期間 

2022(令和4)年4月7日(木)~25日(月)まで

9 申込み先 

横浜市立盲特別支援学校専攻科 公開講座担当

電話 045-431-1629

*午前は手技療法、午後は古典的鍼灸療法が中心となります。

*今年度はコロナ禍により、密を避けるため募集定員を半減しました。

*過去に受講した方も応募できます。

*受講料はかかりません。

*講義計画・講師などの詳細は学校ホームページ(専攻科卒後研修)をご覧ください。

 

 2022(令和4)年度 理療臨床公開講座 講義計画

【午前の部:あん摩マッサージ指圧師免許取得者対象】

第1回 ~ 第10回 講師:小井手 智啓 先生

第1回(5月12日) 筋膜アプローチ(fascia slide and release)について

構造、皮膚との関係、「ずらす」または「ずらされた」感覚を知る

第2回(5月19日) 首肩背部に対するアプローチ

痛みや苦痛の原因部位ができやすい部位を知り、触れるようにする

第3回(5月26日) 背部、腰部に対するアプローチ

痛みや苦痛の原因部位ができやすい部位を知り、触れるようにする

第4回(6月9日) 臀部、股関節周囲に対するアプローチ

痛みや苦痛の原因部位ができやすい部位を知り、触れるようにする

第5回(6月16日) 大腿部、下腿部に対するアプローチ

痛みや苦痛の原因部位ができやすい部位を知り、触れるようにする

第6回(6月23日) 頭痛・寝違いに対するアプローチ

トリガーポイント理論などから原因部位を予測しアプローチ法を考える

第7回(6月30日) 腰痛、坐骨神経痛に対するアプローチ

トリガーポイント理論などから原因部位を予測しアプローチ法を考える

第8回(7月7日) 膝痛に対するアプローチ

トリガーポイント理論などから原因部位を予測しアプローチ法を考える(いわゆるOAの患者様への施術法)

第9回(7月14日) 全身の流れ

患者様の症状に応じて時間配分を設定または施術の順序を変える対応力も身につける

第10回(9月1日) 側臥位でのアプローチ

側臥位のメリットを理解し効果的に施術を行う

 

第11回 ~ 第20回 講師:倉塚 充夫 先生

第11回(9月8日) オリエンテーション

癒しのあん摩と治療のあん摩の違い 実技

第12回(9月15日) 経絡を意識したあん摩治療

陰陽交差取穴・経絡テスト・手鍼法・足の反射療法等による手技療法 ①上肢 実技

13回(9月22日) 経絡を意識したあん摩治療

陰陽交差取穴・経絡テスト・手鍼法・足の反射療法等による手技療法 ②頚・肩 実技

14回(9月29日) 経絡を意識したあん摩治療

陰陽交差取穴・経絡テスト・手鍼法・足の反射療法等による手技療法 ③下肢 実技

15回(10月6日) 治療院見学

16回(10月13日) 経絡を意識したあん摩治療

陰陽交差取穴・経絡テスト・手鍼法・足の反射療法等による手技療法 ④腰 実技

17回(10月20日) 高齢者に対するあん摩治療 実技

18回(10月27日) 健康保険を使った保険診療の実際

19回(11月10日) その他 手技療法 実技

第20回(11月17日) 全体のまとめ

 

第21回 ~ 第30回 講師:木下 誠 先生

21回(11月24日) オリエンテーション・側臥位の指圧

22回(12月1日) 伏臥位の指圧

23回(12月8日) 側臥位・伏臥位の指圧

24回(12月15日) 仰臥位(下肢、上肢)の指圧

25回(1月19日) 仰臥位(頭部、顔面部、胸部、腹部)の指圧

26回(1月26日) 仰臥位の指圧

27回(2月2日) 応病(腰痛に対する指圧)

28回(2月9日)  応病(膝痛に対する指圧)

29回(2月16日) 応病(寝違え、肩こり、五十肩に対する指圧)

30回(3月2日) 全身の指圧

 

 

2022(令和4)年度 理療臨床公開講座 講義計画

【午後の部:はり師・灸師免許取得者対象】 

第1回 ~ 第8回 講師:石田 伸 先生

第1回(5月12日) オリエンテーション(刺鍼、押手等基本技術の確認)  

第2回(5月19日) よくある疾患の鑑別・対処法①(腰痛)

第3回(5月26日) よくある疾患の鑑別・対処法②(肩痛/五十肩)

第4回(6月9日) よくある疾患の鑑別・対処法③(膝痛)

5回(6月16日)  よくある疾患の鑑別・対処法④(寝違え/頸部痛)

6回(6月23日) よくある疾患の鑑別・対処法⑤(頭痛) 

7回(6月30日) 治療院経営の臨床概論①(経営論)

8回(7月7日)  治療院経営の臨床概論②(マーケティング論)

 

第9回 ~ 第15回 講師:林 由美 先生

講義内容:毎回のテーマごとの

・診断ポイントや注意点などの説明

 ・患者へのアドバイス(養生法)の紹介

 ・臨床での経験談・失敗談など

実技内容:毎回のテーマごとの治療ポイントの紹介

 ※毫鍼以外の治療方法も適宜紹介します。

第9回(7月14日) 頚肩痛・コリについて 講義と実技

第10回(9月1日) 膝腰痛について 講義と実技

第11回(9月8日) 頭痛について 講義と実技

第12回(9月15日) 眼精疲労について 講義と実技

第13回(9月22日) 鼻炎について 講義と実技

第14回(9月29日) 小児はりについて 実技総復習 講義と実技

第15回(10月6日) 治療院見学

 

第16回 ~ 第24回 講師:岩下 秀明 先生

メインテーマ:気を調える経絡治療の実際

第16回(10月13日) 治療のデモンストレーション(1)

講師が模擬患者を治療するのを見学して、治療の流れ・脉診・腹診・切経のやり方を学ぶ

第17回(10月20日) 治療のデモンストレーション(2)

講師が模擬患者を治療するのを見学して、一本一本の刺鍼により、脉診所見・腹診所見・切経所見が変化してゆく過程を観察する

第18回(10月27日) 治療のデモンストレーション(3)

講師が模擬患者を治療するのを見学して、四診法により証を導き出し、証に基づく選穴・補瀉の方法を学ぶ

第19回(11月10日) 刺鍼技術(1)

鍉鍼を用いて、気の集め方・流し肩を実習し、施術者・患者ともに、体の気の流れを円滑にする方法を学ぶ

第20回(11月17日) 刺鍼技術(2)

鍉鍼を用いて、補瀉の手技を学ぶ

第21回(11月24日) 診察法

脈診・腹診・切経の所見から証を導き出す方法を学ぶ

第22回(12月1日) 刺鍼技術の臨床応用(1)

刺鍼技術を模擬患者に施して、臨床への応用を体験する(本治法への応用)

第23回(12月8日) 刺鍼技術の臨床応用(2)

刺鍼技術を模擬患者に施して、臨床への応用を体験する(標治法への応用)

第24回(12月15日) 診察・診断・治療の実際

模擬患者に対して、診察・診断・治療を施し、模擬的実地臨床を体験する

第25回 ~ 第30回 講師:村上 裕彦 先生

第25回 (1月19日) 「長野式治療法」・「キー子スタイル」の特徴と概要

腹診(仰臥位の所見) 腹診の所見部位、押圧の方法など クロスチェックを体感する

第26回 (1月26日) 背侯診(腹臥位の所見)

問診票の見方・バックグラウンドの推定 

処置法:副腎処置、横V字型椎間刺鍼他

第27回 (2月2日) 腹部の主な所見に対する治療

「胃の気」処置・扁桃処置・瘀血処置等 治療方針の立て方 1対多対応を考える

第28回 (2月9日) 背部の主な所見に対する治療

宗気治療 足の〝厥の治療″ 脊柱起立筋緊張緩和処置他

第29回 (2月16日) 身体の歪みに対する治療

側彎処置 頸椎への処置他 下垂治療:帯脈他

第30回 (3月2日) 傷治療

 古傷に対しての考え方とその治療 肝実・肝虚処置