学校長あいさつ

増田 友昭     

 昨年4月に着任し1年が過ぎました。日頃より本校の教育活動にご理解とご協力をいただいておりますことに感謝申し上げます。78年の歴史を誇る中川中学校で2年目を迎えたことをうれしく思っております。

 これまで本校に通った生徒、保護者や地域の皆様、職員が一体となって営々と築き上げてこられた本校の教育活動を土台とし、さらに新しい歴史を刻んでいけるよう、皆様とともに引き続き取り組んでまいります。

 

 学校経営にあたって、本年度も次の4点を大切にします。

1 「信頼と共感」、人権尊重の精神を基盤とする学校づくり

 「信頼と共感」は、学校教育目標として本校が常に目指すものです。そのために、人権尊重の精神を基盤とした学校づくりを進めてまりいます。本校の生徒や職員の合言葉は「ペイ・フォワード」です。「G-Day」と呼ばれる生徒会の挨拶活動と並び、教育活動の柱として「信頼と共感」づくりに努めます。

2 生徒が主役となる学校づくり

 生徒が、自分と他者(集団や社会)との関係を自他ともに肯定的に受け入れ、自己有用感に裏付けられた自尊感情を大切に育んでいきます。生徒が、学校生活の中で達成感を得られる指導・支援体制をつくり「自分は必要とされている」「誰かの何かの役に立っている」かけがえのない存在と思える機会をつくってまいります。そして、「夢をもって挑戦し続ける生徒たち」の育成を目指します。

3 基本的生活習慣の定着と生活指導の充実、特別支援教育の推進

 いじめや暴力行為等の防止について指導を徹底するとともに、生徒に関わる様々な問題や課題の早期発見と迅速な対応、見逃さない取組を実践します。また、特別支援教室実践推進校2年目としての研究を進め、生徒の個別最適な学びの実現に向け、学校全体で組織的に取り組んでまいります。

4 子どもたちが主体的に取り組む授業と学力の向上

 現行の学習指導要領や「横浜教育ビジョン2030」に則り、生徒にとって分かりやすく、生徒が主体的に取り組む授業づくりを推進します。校内授業研究会や生徒による授業評価などを通して、生徒とともに授業や学習評価の改善を進めてまいります。また、本年度は、一人一台GIGA端末の持ち帰り解禁に合わせ、AI型教材を導入し、学校を箱としてではなく機能としてとらえながらすべての生徒の成長を支えられるように、教育研究を続けます。

 

 未来を予測することが困難な激動の世界に生きる私たちには、与えられた正解より最適な解を創り出す力が求められます。一人ひとりが様々な知識や技能を身に付け、それらを活用して自ら課題を発見し考えるとともに、積極的に知恵を出し合い他者と協働的に解決を図っていくことで、将来を切り拓いていきます。中川中学校に関わるすべての人々が、こうした力を発揮するために、これからも「伸びる学校」を目指します。

 あらためまして、今後とも本校の教育活動にご支援をいただきますようお願い申し上げます。

                                                                     (令和6年4月1日)