「人を輝かせ、自らも輝く」別科に

ダブルライセンスクラスがスタートします

 

校長代理 増田 亨

 

 Y校別科は、昭和16年4月に中村青年学校理容科に産声をあげ、昭和23年青年学校廃止に伴い学校教育法第58条による港高等学校別科となったことに始まります。戦時中の昭和20年4月には中村女子青年学校となり、戦後21年3月横浜市初の女性校長着任。その後、青年学校廃止が進む中で、横浜市職業補導指定校となり青年学校のまま残留しました。昭和22年12月公布の理容師法により23年3月に厚生大臣より養成施設として指定されました。しかし、同年4月からは青年学校が廃止となったため理容・美容専修科は高等学校別科となりました。

 昭和28年に、磯子区上町の旧盲学校校舎を初めての専用校舎とすることができ、以来別科独自の画期的な教育活動を展開する土台が出来上がりました。昭和42年には校舎改築が実現し、その後、理容・美容科ともに学習システムや研究についての発表等多くの実績を重ね、同じく昭和28年からは現在も続いているボランティア活動「訪問実習」を始めました。すでに60年以上のボランティア活動の実績を残し、平成4年に安藤為次賞、平成17年と28年に横浜市社会福祉協議会会長感謝状(表彰)を受けるなど、以前に設定された「福祉の風土づくり推進校」の伝統も引き継いでいます。

 平成8年には理美容師法が改正され、養成校の修業年限が2年に変更され短大・専門専修学校と同様な扱いとなる中、翌9年現在地へ移転し恵まれた環境・施設での理美容師養成を続けてきました。

 このように伝統ある別科の歴史も70年に達し、平成30年度からは新たな法制度の下、理容師免許・美容師免許のダブルライセンスを3年間で取得するクラス(理修得者課程)を設定しました。これは、横浜市教育委員会が進めてきた「市立高校の魅力づくり」の一つの具体化であり、また、厚生労働省の進める制度改正に対応した先進的な取り組みでもあります。

 70周年を期に、「ダブルライセンスクラスという新たな取り組み」と、これまでの「歴史に支えられた別科について真摯に見直すこと」で、また、新たな歩みを進めていきます。指導技術の向上など教員の努力と、伝統のボランティア活動など今まで培ってきた教育内容を発展させ、今後も理美容界をリードする職業人の育成のための努力を続けてまいります。「人を輝かせ、自らも輝ける」ように、優れた技術と豊かな創造性を自ら磨き高めることのできる将来の技術者・クリエーター(確かな基礎の取得)を育てていきます。